ターキッシュアンゴラは、高貴なルックスが魅力的な猫です。
絹のような光沢がある真っ白な被毛はとても美しく、多くの飼い主さんを虜にしています。マリーアントワネットやルイ16世に愛されていたのも頷けますね。
この記事ではターキッシュアンゴラの歴史、特徴や性格、寿命や病気、販売価格についてまとめました。
目次
ターキッシュアンゴラの歴史や特徴は?
歴史
ターキッシュアンゴラは自然発生した猫種で、原産国のトルコにおいて古くから国の宝として大切にされてきました。
国外で繁殖されると宝石のように美しい猫の特徴が失われると懸念されていたため長年トルコから国外に出ることはなかったのですが、1962年に数人のアメリカ人が譲り受けたことでトルコ国外でのターキッシュアンゴラの育種が始まりました。
現在ではほとんどの猫血統登録団体に猫種として公認され、世界中で愛されています。
特徴
体型 | フォーリンタイプ |
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体重 | 2.5~4.5kg |
被毛タイプ | ミディアムロングのシングルコート |
被毛カラー | ホワイト、ブラック、キャリコ(2色以上の混色)など |
ターキッシュアンゴラは、「しなやかな筋肉に覆われた体」「アーモンド型の目」「非常に柔らかい手触りの被毛」が特徴的な猫です。
見た目の特徴
フォーリンタイプの体は無駄のないしなやかな筋肉に覆われています。虹彩の色も様々で「グリーン」や「ブルー」などの子もいれば、「オッドアイ(左右の目の色が異なる)」の個体もいます。
オッドアイは神秘的な雰囲気があるので人気ですが、まれに聴覚系に障害を持っている子もいるので購入の際には注意が必要です。
被毛の特徴
絹のような光沢がある美しい被毛はシングルコートで、被毛カラーはホワイトの他にもブラックやキャリコ(2色以上の毛色の混合)など個体によってさまざまです。
ターキッシュアンゴラの性格は?
賢く愛情深い
飼い主に従順
自由奔放
賢く愛情深い
ターキッシュアンゴラは、見た目からクールな性格と思われがちですが、実はとても愛情深い性格をしています。
また賢く順応性があるので、小さな子供には遊び相手となり、高齢の方には仲間のように寄り添う存在となります。しつけに苦労することもほとんどありません。
飼い主に従順
ターキッシュアンゴラは飼い主さんに対して従順なことで知られています。また、多くの人間から可愛がられるよりも、気に入った人間のみに可愛がれることを望む猫種でもあります。
そのため、抱っこなどは特定の人間にしかさせない素振を見せることもあります。
自由奔放
猫らしく気ままなで自由奔放な一面があり、1匹でいる時間も大切にします。あまりかまいすぎるとストレスを感じてしまうので、できるだけ自由な環境で過ごせるよう配慮してあげてください。
他の猫種との同居もあまり好まない傾向があるので、多頭飼育ではなく単独飼育がおすすめです。
ターキッシュアンゴラの寿命は?気を付けたい病気は?
寿命
15年前後
ターキッシュアンゴラの平均寿命は15年前後。一般的な猫の平均寿命は15年前後といわれているので、ちょうど平均の年数です。
長生きの秘訣は運動量を充分に確保できる環境を整え、肥満などの生活習慣病にならないように気をつけてあげることも重要になります。
高タンパク・低カロリーのごはんを与え、細身で筋肉質な体型を保てるようにしてあげましょう。
病気
Ataxia(運動型栄養失調)
肥大型心筋症
ターキッシュアンゴラが気をつけたい病気としては「Ataxia(運動型栄養失調)」「肥大成心筋症」があります。
Ataxia(運動型栄養失調)
詳しいことは分かっていませんが、Ataxiaは小脳の異常が原因と言われる運動失調症です。
親からの遺伝性疾患であり発症すると成猫になる前に亡くなってしまうので、購入する前には親猫や兄弟猫の健康状態をしっかりと確認しておくことが大切です。
肥大型心筋症
猫の肥大型心筋症は、心臓の筋肉がどんどん厚くなってしまう心臓病のことをいいます。
呼吸困難や後脚麻痺を起こしてしまうと長生きできないので、早期発見・治療が重要です。毎年検診を受けて超音波検査やレントゲン検査を受けることが大切ですね。
ターキッシュアンゴラの価格や迎え入れ方法は?
販売価格
30万円程度
ターキッシュアンゴラの販売価格は、およそ30万円程度です。個人輸入という方法もありますが、この場合は諸経費を含めて50万円程度は用意しておく必要がありますす。
迎え入れる方法
ターキッシュアンゴラはトルコ原産の猫種であり、本来はトルコを中心に広く飼育されています。しかし、世界各国にも広まりつつあり、人気が増してきています。
日本でも少しずつ認知度が上がってきており、飼育者や愛好家の間で関心が高まっていますが、まだまだ一般的な猫種としては珍しいと言えるのが現状です。
ターキッシュアンゴラを飼育したい場合は、信頼できるブリーダーや専門の猫舎を探す必要があります。
猫舎や愛好家のコミュニティなどで情報を集め、専門家のアドバイスを受けることが重要です。また、飼育には特別な注意や責任が伴うことを念頭に置いて、慎重に準備をする必要があります。
輸入は可能?
個人でターキッシュアンゴラを海外から輸入することは出来ます。
国内のブリーダーさんから譲り受ける場合は、連絡を取って予約をしてからの順番待ちになることが多いため、人気のあるブリーダーさんだと1年以上待つことも少なくないです。どうしても早く入手したい時などは海外からの輸入がおすすめです。
ただ、海外から成体を輸入する場合は、諸経費などを含めて国内での販売価格の「2倍以上の金額がかかる」こと、「自分の目で直接子猫を見ることができない」というデメリットもあります。
多少時間をかけてでも、国内のブリーダーさんに直接子猫を見せてもらったうえで購入を決めるのが安心だといえますね。
ターキッシュアンゴラの飼育方法は?
運動のできる環境
被毛のお手入れ
食事・キャットフード
運動のできる環境
ターキッシュアンゴラは、遊び好きで活発に動き回る一面があります。完全室内での飼育では、上下運動ができるキャットタワーを置いてあげると喜んでくれます。
高いところへ上ることも多いので、家具をうまく活用し自由奔放に動き回れるようにしてあげてもいいですね。
被毛のお手入れ
ターキッシュアンゴラの美しい被毛を保つためにも、ブラッシングは毎日行いましょう。スキンシップを兼ねながら皮膚の状態も確認してくださいね。
汚れが気になるようであれば、月1回を目安にシャンプーしてあげても良いですね。
食事・キャットフード
成長期には体づくり・多くのエネルギー摂取のために、高たんぱく・高カロリーなフードを与えましょう。
特にタンパク質は重要で、不足していると免疫力が低下し病気のリスクが上がってしまいます。
ターキッシュアンゴラはたくさん食べる傾向にありますので、成猫期は肥満にならないよう食事の量には気を付けて下さいね。
ターキッシュアンゴラにおすすめのキャットフードは?
キャットフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているキャットフードを選びましょう。これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるキャットフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。
手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているキャットフードがおすすめです。いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。
フードを選ぶときのポイントは?
ターキッシュアンゴラにおすすめのキャットフードは、高品質なプレミアムフードやグレインフリーのフードが適しています。以下のポイントに注意しながら、栄養バランスの取れたキャットフードを選ぶことが重要です。
動物性たんぱく質がメインであること
ターキッシュアンゴラは活発でスリムな体型を持つ猫種です。たんぱく質は彼らの健康と筋肉の維持に重要な役割を果たします。キャットフードの成分表を確認し、たんぱく質の含有量が適切であることを確認しましょう。
たんぱく質は植物性よりも動物性のものが適しています。鶏肉、魚、ターキーなどの肉が主原料となっているキャットフードを選ぶのがおすすめです。
グレインフリー
グレイン(穀物)を含まないキャットフードを選ぶこともおすすめです。
ターキッシュアンゴラは本来、穀物を摂取する必要がないため、グレインフリーのフードが消化に適している場合があります。
脂肪も重要な栄養素
必要な栄養素として、適切な量の健康な脂肪が含まれているキャットフードを選びましょう。脂肪はエネルギー源となり、ターキッシュアンゴラの美しい被毛の維持にも役立ちます。
アレルギー、消化トラブルへの配慮
ターキッシュアンゴラは他の猫種と同様に、食物アレルギーや消化トラブルを抱えることがあります。
個体によっては特定の食材に対して過敏に反応してしまうこともあるため、獣医師と相談しながら適したキャットフードを選ぶことが重要です。
ゆっくりと時間をかけてブリーダーさんを探そう!
いかがでしたでしょうか?
ターキッシュアンゴラは高貴な見た目をしていますが、人間とのコミュニケーションが上手な賢い描種です。
初心者でも飼いやすいので、気になる方はぜひ一度国内のブリーダー探しからはじめてみてくださいね。
今までとは違った新鮮な毎日が送れること間違いなしですよ!
ターキッシュアンゴラの販売価格や餌代などのお金について気になる方は、下記の記事を参考にしてみて下さい。