スコティッシュフォールドは、突然変異で生まれた1匹の折れ耳の猫を起源とします。
折れ耳がとても愛らしいですが、他の猫に比べると病気になりやすいことは知っておかなければなりませんよ。
この記事では、スコティッシュフォールドの寿命や、長生きのポイントについてまとめました。
スコティッシュフォールドの平均寿命は?
10~13年
スコティッシュフォールドの平均寿命は10~13年です。
内臓疾患などを抱えている個体も多いので一般的な猫の平均寿命である15年と比べるとやや短めですが、飼育環境や飼い主さんの接し方次第では長く一緒に過ごすこともできますよ。
スコティッシュフォールドを長生きさせるには?
食事の管理
室内飼い
避妊・去勢手術
定期的な健康診断
かかりつけの動物病院を見つける
スコティッシュフォールドを長生きさせるためのポイントは、「食事の管理」「室内飼い」「避妊・去勢手術」「定期的な健康診断」「かかりつけの動物病院を見つける」の5つです。
食事の管理
スコティッシュフォールドはあまり活発に動く猫ではないので、肥満になりやすい傾向があります。
肥満になるとダイエットをさせるのも大変ですし、様々な病気にかかるリスクも高まりますよ。
スコティッシュフォールドの場合、1歳時の体重が生涯に渡るベスト体重になるので食事管理と適度な運動を組み合わせてベスト体重をキープできるようにしてあげてくださいね。
簡単な肥満チェック法
肥満のチェックは、猫を上から見たときのシルエットで判断できます。
猫を真上から見たときにウエストにくびれがあれば標準体型です。ウエストにくびれがなくお腹の部分が丸みを帯びていれば脂肪が付きすぎている肥満状態といえますよ。
室内で飼う
愛猫と1日でも長く過ごしたいのであれば、室内飼いをおすすめします。
室内飼いを徹底すれば「外部の猫との接触による感染症」「縄張り争いによる怪我」「予期せぬ交通事故」などの外飼いのリスクを減らすことができるので、長生きに繋がりますよ。
避妊・去勢手術をする
性別 | 避妊・去勢手術の時期 |
---|---|
メス | 生後3~9ヶ月ごろ |
オス | 生後9~12ヶ月ごろ |
避妊や去勢手術には「望まない妊娠を避ける」という目的以外にも、子宮や乳腺・精巣や前立腺の疾患ケアも兼ねています。
手術のタイミングは、オスであれば生後9~12ヶ月頃、メスであれば生後3~9月頃がおすすめです。
獣医さんと納得のいくまで相談して、愛猫に最善の選択をしてあげてくださいね。
定期的な健康診断
飼い主さんが愛猫の健康に気を配っていても体調を崩したり、発見が遅れてしまう病気もたくさんあります。
折れ耳のスコティッシュフォールドは遺伝的な病気も多いので、早期発見・治療をすることが大切ですよ。遺伝的な病気は生後1年頃にかけて発症することが多いので、特に注意するようにしてくださいね。
かかりつけの動物病院を見つける
愛猫を長生きさせるためには、かかりつけの動物病院を見つけておくことも大切です。
愛猫の具合が悪くなる前に健康診断などを受けてみて、診察や治療に納得できる信頼のおける病院を見つけておくようにしてくださいね。
別の病院も見つけておこう!
猫にもセカンドオピニオンが必要な場合や、かかりつけの病院が定休日で利用できない場合などもあります。
愛猫の怪我や急な体調不良で慌てないためにも、あらかじめ別の病院を調べておくことも忘れないで下さいね。
スコティッシュフォールドがかかりやすい病気について詳しく知りたい方はこちら。
スコティッシュフォールドを病気から守る習慣は?
適切な食事量
定期的な耳掃除(垂れ耳)
スコティッシュフォールドは、肥満になりやすくダイエットが難しい猫種です。
どんなに可愛くても、おねだりされても、必要以上にフードやオヤツを与えないように家族全員で協力することが大切ですよ。
折れ耳のスコティッシュフォールドの場合は?
折れ耳のスコティッシュフォールドは、耳の中の風通しが悪いため耳が汚れやすいです。
耳が汚れたまま放ったらかしにしておくと、「外耳炎」や「耳ダニ感染症」などの耳の病気にかかりやすくなるので、定期的な耳掃除も欠かさないようにしてくださいね。
寿命を延ばせるかは飼い主さん次第!
スコティッシュフォールドは、他の猫に比べると体が弱い傾向があります。
しかし、飼い主さんが普段の生活において少し気をつけてあげることで、より多くの時間を一緒に過ごすことも可能ですよ。
より多くの充実した時間を共有するためにも、普段の接し方を見直してみませんか。