猫の嘔吐!胃液や血は病気?黄色は?吐く原因と症状まとめ

猫 病気

愛猫が嘔吐するのはよくあることで、慣れから「またか」くらいに思っている方も多いのではないでしょうか?嘔吐したからといってすべて病気が原因であるとは限りません。

とは言え状況や頻度など、その時々の場合によっては病院で診てもらう必要があるでしょう。

猫が嘔吐する原因ってどんなものがある?
病気の場合はどんな症状が出る?
猫が嘔吐する病気には何がある?

最近ちょっと愛猫が吐くことが多いかも、今までと違う気がして心配…そんなこともあり、この記事を読んでいる方もいるかと思います。そうなると上記のような疑問が出てきますよね。

そこで、猫の嘔吐の原因や症状、病気の可能性についてまとめました!愛猫の症状をしっかり見て、必要があればすぐに病院に連れて行くようにしてくださいね。

愛猫の健康に、この記事が役立てたら幸いです。

猫の嘔吐、吐く原因で病気の可能性が低いものは?

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猫が吐く、病気以外の原因

早食い
猫草
毛玉
食事のアレルギー

「早食い」「猫草」「毛玉」「食事のアレルギー」が原因で吐く場合もあります。吐いたものや状況を確認して、判断してあげてくださいね。

 

早食い

猫は、出されたごはんを勢い良く食べたあとに吐くことがあります。食べたばかりのものがそのまま吐き出されていて、吐いたあと普段と変わらず元気であれば心配いりませんよ。

猫は通常、少量の餌を複数回食べるのですが、多頭飼いをしている場合は、餌を横取りされないために早食いをすることがあります。

 

猫草

猫草とは猫が食べる草の総称で、主にエン麦などイネ科の植物で、葉に細かいトゲトゲがあります。

毛玉を吐き出したい時や胸やけを起こした時に食べて、葉の刺激で胃の中の余分なものを吐き出すのです。

吐いたものの中に猫草が含まれていて、その後元気であれば心配いりません。ただ、何度も繰り返し吐く場合には病気の可能性もありますよ。

 

毛玉

猫は、多くの時間を毛繕いに使います。毛づくろいで飲み込んだ毛は、毛玉として時々吐き出します。何らかの事情で毛玉をうまく吐き出せないと「毛球症」という病気の原因になってしまうので、毛玉を吐くのは良いことなのです。

頻度が多いようであれば、ブラッシングをこまめにしたり毛玉対策専用のフードを与えたりしてみてください。

しばらく毛玉を吐いていない時にも注意が必要ですよ。

 

食事のアレルギー

皮膚に発疹がみられ、愛猫がかゆそうにしている場合は、食事でアレルギーを起こしているかもしれません。

普段与えているキャットフードに「穀類」や「人口添加物」が含まれていませんか。愛猫は栄養として吸収できない原材料や体に悪い成分に、過敏に反応しているのかもしれません。

「穀物が含まれていない」「人工添加物」を使用していないキャットフードがおすすめですよ。

嘔吐対策のキャットフード、選び方のポイントは?

1. 毛玉ケアをする成分配合
2. 添加物・穀物不使用
3. 良質なタンパク質

毛玉ケアをしてくれる成分が入っている

猫は常日頃から毛づくろいをしているので、どうしても被毛が体内に溜まってしまいます。それが詰まって嘔吐することがありますが、キャットフードの中にはその溜まった毛を排泄で出すサポートをしてくれるものがあります。

その成分が食物繊維やオリゴ糖と言った、腸内環境を整えてくれるものです。特に毛足の長い子と暮らす方にもおすすめしたい成分です。

アレルゲンとなるものが含まれていない

猫がアレルギー反応を起こしやすいものとして、添加物や穀物が上げられます。今まで食べさせていても問題なかったとしても、毎日体内に取り込むことで突然アレルギー反応を起こす場合があります。

それが嘔吐の原因となってしまうことがあるため、出来る限りアレルゲンとなるものを排除しておきたいものです。そこで無添加・グレインフリーのキャットフードだと安心でしょう。

栄養バランスが良い

健康な体は質の良い食事から成り立ちます。猫にとってタンパク質は重要な栄養素となっているので、高タンパクなキャットフードを与えるようにしましょう。

ただ高タンパクなものが良いというわけではなく、動物性食材を使用した、質のいいタンパク質を与えることをおすすめします。健康な体になることで体力も付き、免疫力も上げることが期待できます。

このようなポイントでキャットフードを選んでみてくださいね。

猫の嘔吐、胃液や黄色い液体を吐くときは病気?

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嘔吐の色と吐いた液体の種類

白色:胃液
黄色:胆汁

原因

空腹
体調不良

寝起きや食前に黄色や白い泡のような液体を吐くことがあります。黄色い液体は「胆汁(たんじゅう)」、白い液体は「胃液」です。

このような場合は空腹が原因の場合が多く、食事の間隔を短くするなどの調整をして様子を見ましょう。1日1回しか吐かなければさほど問題はありませんが、時間をあけて2回以上吐いたら危険信号です。

かかりつけの動物病院での受診をおすすめします。何かしらの体調不良が疑われます。

 

猫の嘔吐、病気の可能性が高い症状は?

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病気の疑いがある嘔吐の種類

嘔吐物に血がまじる
嘔吐物に異物がまじる
嘔吐物から便のにおいがする
繰り返し吐く
下痢、発熱、痙攣を伴う

猫の嘔吐は病気の前兆であることもあります。色や吐き出したものをよく観察することが大切ですよ。

以下にまとめたものは病気の可能性が高い症状です。愛猫の衰弱を少しでも軽くできるように、見つけ次第早めに動物病院を受診することを心がけてくださいね。

 

嘔吐物に血がまじる

嘔吐物に少量の血がまじっていたり、赤褐色、茶色味を帯びていたりする場合は「消化器官系の病気」の可能性があります。重い潰瘍や腫瘍が原因だとも考えられます。

原因の特定には専門知識が必要です。

 

嘔吐物に異物がまじる

食べもの以外の異物(ビニールやボタン)がまじっている場合も注意が必要です。遊んでいた物を誤飲してしまうケースが多く、ひどい場合は手術で取り出すことになります。

愛猫が飲み込めそうな大きさのものを、机の上などに置かないように気をつけてください。

また、屋外に出る猫は毒性のある野草を食べてしまうこともあります。回虫などの寄生虫が確認できる場合も治療が必要になりますよ。

 

嘔吐物から便のにおいがする

嘔吐物から便臭がする場合は、「腸閉塞」を起こしている可能性があります。こちらも原因の特定には専門知識が必要です。

 

繰り返し吐く

繰り返し吐く場合は、「消化器系の病気」や「毒物中毒」「ウイルス性感染症」「炎症性腸炎」の可能性があります。半日から1日水や餌を与えずに様子を見ても、2回以上吐いたらこれらの病気を疑います。

動物病院では吐いた時間や回数を正確に伝えると治療がしやすくなるため、心を落ち着けてメモをとっておくことをおすすめします。

 

下痢、発熱、痙攣を伴う

下痢、発熱、痙攣(けいれん)など、嘔吐以外に何か症状がある場合は緊急性が高いです。他にも吐いたあとに「苦しそう」「いつもと違いおとなしい」「背中を丸めうずくまっている」などの様子がみられるときは、可能性が高いですよ。

気になる初期症状は獣医師に相談してみる

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愛猫の何かを吐き出して、少し苦しそうにしている。心配だけど重症なのかわからない。といった飼い主さんだからこそ気がつく初期症状を放置するのはよくありません。

できれば様子がわかる動画を撮ったうえで、些細なことでもまずは獣医師さんへ相談してみてください。

動物は本能的に体調不良を隠しがちなので、重大な病気でもすぐにわからないことも多々あります。そんな時こそ、落ち着いて対処することが大切です。

多頭飼いをしていると、どの猫が吐いたか特定するのも一苦労です。一匹一匹の状況を掴むのも難しいので注意しましょう。少しでも気になる場合は、すぐに動物病院を受診してくださいね。

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