犬や猫が首をかしげる、理由・意味は?病気?気持ちは?

傾げる

犬や猫を飼っている方ならペットが首をかしげている姿を一度は見たことがありますよね。特に犬に多く見られ、その仕草はとてもかわいらしいものです。

首をかしげる動作にはさまざまな理由があります。なにか大切なメッセージを飼い主さんへ届けようとしているのかもしれません。

この記事では犬や猫が首をかしげる理由や意味、気持ちをまとめました。

犬や猫が首をかしげる理由・意味は?

犬

犬や猫が首をかしげる理由や意味

音を聞き取ろうとしている
必死に考えている
飼い主さんを喜ばそうとしている
人のマネをしている

音を聞き取ろうとしている

猫

犬や猫は日々様々な言葉や音を耳にしています。その中で「何度も聞く自分の名前」や「待て」「お座り」などの簡単な単語は聞き分け、理解することができます。

しかし日常生活の中には聞きなれない言葉や音がありふれています。犬や猫が聞き取れる音域は人間よりもはるかに広く、人間が聞き取れる音は2万Hz(ヘルツ)までなのに対して、犬や猫は6万Hz(ヘルツ)まで聞き取れるといわれています。

たくさんの音に興味を持ち、犬や猫は耳を広げて聞き取りやすいように首をかしげているのです。試しに普段聞き慣れない音をペットの前で出してみてください。さっそく、愛犬や愛猫が首をかしげてくれるかもしれません。

 

必死に考えている

犬と猫

音と同様に、犬や猫は「見たことがないもの」や「理解できない状況」を目の前にすると首をかしげます。普段見ない人や動物、新しく買った家電製品などは、飼い主さんにとっては当たり前でも犬や猫には何だかわからないものです。

初めて見たものが何なのか考える仕草で首をかしげます。人も疑問を抱くと同じ行動を取りますが、犬や猫も同じというわけですね。

 

飼い主さんを喜ばせようとしている

人と犬

犬や猫が首をかしげる仕草はかわいらしいですよね。飼い主さんがそのかわいさから喜んでいると、犬や猫は「首をかしげると飼い主さんが喜んでくれる」と学習し、首をかしげることもあります。

「お手」や「お座り」の様に訓練して、いつでも首をかしげてくれるようにしつけた飼い主さんもいますよ。

 

人のマネをしている

人と犬

飼い主さんが犬や猫とコミュニケーションをとっている時、例えば「○○だよね?」と言いながら首をかしげると、犬や猫はそれを見て自分も首をかしげることがあります。

言葉を理解して首をかしげているわけではなく、信頼する相手の行動をマネる習性があるのです。とてもかわいらしいですね。

 

ペットが首をかしげる、犬だけに当てはまる理由は?

犬

犬は耳の角度を変えながら左右の耳で音を聞き取ることで、音のなる方向を計算しているともいわれています。音の大きさや左右の耳に音が届いたタイミングのズレなどから音の発信源を逆算することができるのです。

 

ペットが首をかしげる、猫だけに当てはまる理由は?

猫

猫だけに当てはまる理由

挨拶の一種
目のピント合わせ

挨拶の一種

首をかしげる行動は、猫にとって挨拶を意味するボディーランケージの1種です。特に猫同士の挨拶で互いに首をかしげあっている光景はよく見かけます。初めて会う人に対して首をかしげる行動はほとんどがこの挨拶です。

猫にとって首をかしげる行動は、相手に敵意がないことを示す方法の1つなのです。

 

 

目のピント合わせ

猫は人間ほど目のピントをすばやく合わせることができません。識別できる色の種類も人間よりはるかに少ないですよ。

遠くの方に興味ある「何か」がある場合、はっきりと視線でとらえるために首をかしげて目を動かすことでピントを徐々に合わせているのです。

 

 

犬や猫は「病気の影響で」首をかしげることもある?

犬と猫

考えられる病気

外耳炎
中耳炎
前庭神経炎

病気の痛みや違和感から首をかしげる犬や猫もいます。例えば、「外耳炎」や「中耳炎」などの耳の病気による痛みや違和感で首をかしげます。

外耳炎や中耳炎による耳内の炎症が脳内まで進むと「前庭神経炎」という病気を発症します。前庭神経炎になると平衡感覚を失い、頭や体の位置がコントロールできなくなるので、不自然に首をかしげる動作が増えますよ。

首をかしげる以外にも「同じ場所をぐるぐる回る」「眼球があちこちに動く」「急に横に倒れる」などの症状を伴ったら前庭神経炎の疑いがありますので、すぐに病院へ連れて行ってあげてくださいね。

 

犬や猫が首をかしげる理由や意味はさまざま

猫

犬や猫が首をかしげる仕草は色々な意味を持っています。その分飼い主さんが注意深く観察することで、さらに愛犬・愛猫の行動や気持ちを理解してあげられるチャンスでもあります。

ペットが首をかしげていたらどんなことを考えているか想像してみてください。もっとお互いの理解が深まるかもしれませんよ。

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