猫を飼う上で、悩みの種の一つにトイレの臭いが上げられます。他のペットとは異なる独特のツーンとした臭いは、できれば取り除きたいですよね。
この記事では、猫のトイレが臭い原因や対策、おすすめの商品をまとめました。
猫のトイレが臭い原因は?
猫のトイレが臭い原因には、先祖の生活環境やおしっこの物質、トイレの汚れがあげられます。
先祖の生活環境・体質
先祖の生活環境がおしっこの臭う原因といわれています。水が確保できない砂漠で暮らしていたため、排出する水分量を抑えようと濃度の高いおしっこをします。好んで水を摂取しないことも濃度が高い原因となります。
おしっこの物質
ツーンとしたおしっこの臭いには2つの物質が関係しています。おしっこには「フェリニン」という硫黄を含むアミノ酸と「コーキシン」というたんぱく質が含まれています。
生後6ヶ月以降からフェリニンが分泌され、生後3ヶ月頃からコーキシンの分泌が始まります。フェリニンとコーキシンの両方が分泌される生後6ヶ月頃から臭いが強くなり、分泌量はメスよりオスの方が多いとされています。
トイレの汚れ
トイレや周りに汚れが残っていることも臭う原因となります。排泄のたびに掃除をしていても、周りの猫砂に臭いが残っていることがあります。また、排泄後の砂をかける行為によって足に排泄物がつくこともあり、トイレの周りが汚れて臭う原因となります。
健康状態が関係している?
猫のトイレが臭い場合、一部の場合には体調の問題が関係していることがあります。以下にいくつかの可能性を挙げますが、症状が持続する場合には獣医師に相談することをおすすめします。
消化器系の問題
猫の消化器系のトラブルや消化不良がある場合、糞便の臭いが強くなることがあります。例えば、消化器の炎症や感染症、食物アレルギー、腸の異常な動きなどが考えられます。
消化不良
食事や食物によって消化不良が起こると、糞便の臭いが強くなることがあります。特定の食材やドッグフードに対する過敏性がある場合、消化不良が生じることがあります。
腸内細菌のバランス
猫の腸内細菌のバランスが乱れると、糞便の臭いが強くなることがあります。腸内細菌の乱れはストレスや環境の変化、食事の変更などが原因となることがあります。
猫のトイレが臭い!おすすめの対策は?
猫のトイレの臭いを抑えるおすすめの対策を紹介します。
システムトイレ
システムトイレは、猫砂とペットシーツの両方を使う二層構造となっています。猫砂の上でおしっこをして下に敷いたペットシーツで吸収するので、臭いを抑えることができます。
フード(フタ)付きのシステムトイレにすると、臭いの広がりを最小限にできます。
ボックストイレ
ボックス型のトイレは、出入口が上部についています。出入口以外は覆われているので、臭いの広がりを抑えることができます。
消臭力のある猫砂
猫砂には臭いを抑える素材でできたものがあります。ひのきやおがくずなど木材の猫砂は、天然の木の香りで臭いを抑える働きがあります。
紙製の猫砂は吸収力が高く、トイレへ流せるものもあるので処理が簡単です。シリカ系の猫砂は、システムトイレで使えるので消臭力が強いものが多く売られています。
炭配合のペットシーツ
システムトイレにペットシーツは不可欠です。炭配合のペットシーツは消臭力に優れているので、臭いの広がりを軽減できます。犬用のペットシーツにも使われています。
消臭スプレー
ペット用の消臭スプレーの中には、猫のトイレの臭いを抑えるものや猫自体にスプレーできるものがあります。ペット用は、舐めても安全な成分でできているものが多く売られています。
空気清浄器
ペット用の空気清浄器には、アンモニア臭を除去できるものもあるのでおすすめです。部屋の広さや用途によって選んでくださいね。
こまめな掃除
排泄後にこまめに掃除をすることで臭いの広がりを防げます。外出する場合も1日1回の掃除を心掛けるとトイレの中に臭いがこもりません。1週間に1回はトイレ全体を洗うとより一層きれいなトイレを保てます。
快適な空間をつくる
猫のトイレの臭いは完全に取り除くことは難しいですが、極力抑える努力が大切です。消臭に特化した商品も多く販売されているので、さまざまなものを試してみてはいかがでしょうか。
愛猫と快適に過ごせるような臭いの少ない空間をつくってくださいね。