人間と同じで猫も耳掃除が必要です。今回は猫の耳掃除についてご紹介します。
耳掃除の頻度や洗浄液の使い方、嫌がる場合の対処法などをまとめたので、参考にしてくださいね。
猫の耳掃除はなぜ必要なの?
猫は体質的に耳の脂分が多く、耳垢が溜まりやすい性質を持っているため、耳掃除をしないと耳周辺の炎症の原因になります。
特に、スコティッシュフォールドのような折れ耳の猫は耳の通気性が悪く雑菌が繁殖しやすいので、頻繁にチェックするようにしましょう。
猫の耳掃除、頻度は?
猫にとって耳は生きる上でとても重要な感覚器官であり、トラブルが起こらないように汚れにくくなっています。
そのため、掃除はさほど頻繁に行う必要はなく、週に1回程度掃除してあげれば十分です。清潔に保ちたいからといって、頻繁に耳掃除を行うとかえって皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。
ただし、さきほどのスコティッシュフォールドのように耳の形状が特殊な猫種の場合は別で、必要に応じて頻度を増やしてくださいね。
基本的な耳掃除の仕方は?
猫の耳掃除に必要なものは、綿棒またはカット綿と市販の洗浄液です。
綿棒は、人間が使うものだと先が硬すぎて耳を傷つけてしまう恐れがあるので、必ず猫用の綿棒を使用してください。ペットショップやネット通販で、全部合わせて2,000円くらいで購入することができますよ。
実際に掃除をするときの手順ですが、まず洗浄液でカット綿を濡らし、猫の耳を軽く持ち上げて内側をやさしく拭いてください。
カット綿で包んだ指先でほじるようにすると、簡単に掃除できます。綿棒でも同じようにできますが、慣れないうちは指先で行った方が作業しやすいですし、安全ですよ。
洗浄液を使った猫の耳洗浄
耳に垢が溜まっている場合や、汚れがひどい場合、耳洗浄を行います。耳洗浄のやり方は以下の通りです。
1. 洗浄液を耳に10適ほど垂らします。多めに垂らしても健康上問題はありません。
2. 指で耳の付け根を揉みます。これにより耳垢が浮いてくるので、しっかりと揉んでください。
3. カット綿で洗浄液を拭き取ります。このとき、猫の耳を傷つけないように注意してください。洗浄液は時間を置くと乾燥してなくなるので、完璧にふき取らなくても大丈夫です。
愛猫の耳が汚れやすい場合は、耳掃除のたびに耳洗浄もやってあげると清潔に保てますよ。
猫が耳掃除を嫌がる場合の対処法
耳掃除が好きな猫もいる一方で、耳掃除を嫌う猫もいます。特に慣れないうちは嫌がる場合があるので、工夫して徐々に慣れさせていきます。
耳掃除に慣れさせるには、猫とじゃれ合うときに耳に触れる回数を増やすなど、猫が耳を触られる抵抗をなくさせるのが一番ですよ。
あまりに耳に触れられるのを嫌がる場合は、中耳炎などの耳の病気を隠している可能性があるので、動物病院で診察してもらうことをおすすめします。
猫の耳掃除は無理をしないことも大切
猫の耳は内部でL字型に曲がっているので、素人では奥の方は掃除できません。
垢が奥の方に入ってしまった場合などは無理に取ろうとせず、かかりつけの獣医師に相談してください。無理に自分でやろうとせず、専門家の力も借りながら、猫の健康を維持できるといいですね。