子犬の散歩!いつから始める?回数や時間は?必要なグッズは?

子犬

犬を飼うにあたって、毎日の散歩はつきものです。ただ、子犬の場合は散歩デビューに適した時期があり、正しい散歩の仕方を把握しておくことが大切です。

散歩にはたくさんのメリットがあります。愛犬が毎日楽しく散歩してくれるよう、ご紹介する注意点を意識しながら散歩しましょう。

この記事では、子犬の散歩を始めるタイミングや回数、おすすめの時間帯のほか、必要なグッズやおすすめ商品についてまとめました。

散歩の必要性は?

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犬の散歩には多くのメリットがあります。

犬の散歩をすることのメリット

食欲や筋肉量が増え、健康管理になる
他の犬や飼い主とコミュニケーションを取ることで社会性を学ぶ
ストレスを解消できる
季節感を感じてホルモンバランスを調整できる
脳内神経が活性化される

小型の室内犬で運動量もさほど必要のない犬種の場合でも、散歩をすることをおすすめします。散歩には上記のように多くのメリットがあるからです。

ただ、ダラダラと近所を適当に歩いて帰ってくるという散歩も良くありません。

首輪やリードをつけて散歩をするという行為は、飼い主さんと愛犬の上下関係をはっきりさせながら信頼関係を深める絶好のスキンシップです。散歩して多くのモノや環境を体験し社会性を身に付けさせることが大切ですよ。

また、散歩は運動不足解消や気分転換など、愛犬のストレスの解消にもつながりますよ。他にもホルモンバランスの調整や脳内神経の活性化など、様々な役割があります。

子犬の散歩前に慣れておきたいことは?

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子犬が初めてのモノやコトを警戒するのは当然のことです。初めての散歩では室内で首輪やリードに慣れさせておき、散歩デビューの準備をしておくことをおすすめします。

また、車が走る音や草の匂いなど、外の騒音や匂いに慣れさせておくといいですよ。落ち着いて散歩デビューできるようにトレーニングしておくことが大切です。

子犬の散歩前に慣れておきたいこと3つ

首輪をつけても嫌がらないようにしておく
リードで繋がれても歩けるようにしておく
外の騒音や匂いに慣れておく

首輪をつけても嫌がらないようにしておく

子犬のお散歩デビューに向け、「散歩=怖いこと」にならないよう、徐々に慣れさせていきます。

その第一歩として、首輪をつけることに慣れさせます。首輪はハーネスに比べ、しつけの際に指示が伝わりやすいとされていますよ。

リードで繋がれても歩けるようにしておく

首輪の次はリードに慣れさせます。リードに繋がれた状態で自分勝手に歩かず散歩ができることは、愛犬の安全にも繋がる大切なことですよ。首輪に慣れたら、リードを付けて室内を一緒に歩く練習をしておいてくださいね。

飼い主さんの横で並んで上手に歩けるようになったらカーブやジグザグ、障害物を避けるなど、徐々にレベルを上げてトレーニングすると理想的なリーダーウォークの散歩が可能になります。

外の騒音や匂いに慣れておく

突然知らない世界に放り出されたら誰でも恐怖を覚えますよね。散歩デビュー前に、練習がてら庭や家の前まで抱っこして出てみると良いですよ。安全な場所であればリードをつけての練習や庭で自由に遊ばせても問題ありません。

外の世界に慣れていないと、室内にいても車の音や工事の音にビクビクとしてしまう怖がりな子になってしまうケースもあるので、注意してくださいね。

子犬の散歩、いつから始める?

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子犬のお散歩デビューは、ワクチン接種20日後〜100日後が最適です。

子犬を迎えるのは生後3か月ほどが一般的です。1週間ほどは家に慣れさせ、その後にワクチン接種を行います。お散歩デビューは、ワクチン接種を終えた2~3週間後から100日後が最適ですよ。

ワクチン接種前は免疫がまだ安定していないので、散歩は控えてくださいね。

ただ、生後4か月すぎてからのお散歩デビューは「恐怖期」と呼ばれ、社会化が難しくなってくるので、生後3か月のうちにデビューしておくのが有効とされています。

ワクチンの問題でお散歩デビューが無理という場合は、「だっこ散歩」で少し家の前に出るだけでも大丈夫なので、外の感覚を体験させてあげてくださいね。地面に降りてしまうリスクを考えて、リードやハーネスは装着しておきましょう。

子犬を迎えたときに確認したいワクチンのこと

子犬を迎えたときは、すでにワクチンを接種しているか何種混合のワクチンをいつ接種しているのか、確認しましょう。ペットショップで購入した場合は2種以上のワクチンを接種していることが多いです。

迎え入れたあとは動物病院で健康診断してもらうのがおすすめです。すでに接種しているワクチンを伝え、今後のワクチン接種のスケジュールを組んでもらいましょう。いつ頃散歩デビューできるのか日程の目安が分かります。

子犬の散歩、適した場所や回数、時間は?

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子犬の散歩でのポイント

場所         :    ドッグランや公園などの安全な場所
回数(時間) :    1日2回、各30分程度
時間帯・夏 : 朝は7時以前、夕方は7時以降
時間帯・冬 : 朝8時から夕方5時くらい

まずは、ドッグランや公園などといった道路や車がなく安全な場所へキャリーバッグなどで連れていき、リードを付けずに自分の足で自由に遊ばせてあげるという散歩方法がおすすめです。

散歩は過ごしやすい時間帯で、基本的に1日2回各30分を目安にしてください。

生後1年未満は骨の成長段階なので、子犬の負担にならないよう回数や時間は様子を見て調節してくださいね。生後半年を過ぎたら安全なルートを考慮しながら、成犬と同じようにリードを付けた散歩に切り替えるといいですよ。

成犬の場合小型犬は20~30分、中型犬は30分、大型犬は60分が理想的な散歩の時間と距離です。

暑い日と寒い日の散歩は?

体高が低いためアスファルトからの熱の影響を受けやすく、足を火傷する可能性があります。犬は汗をかいて体温を下げられないので、私たちが「このくらいの気温なら大丈夫」と思っても、愛犬はつらいと感じているかもしれません。

夏の日差しが強く暑い時間帯は避け、早朝や日が落ちた夜に散歩しましょう。冬の寒い時期は、気温が上がる日中の散歩がおすすめです。シングルコートの愛犬には防寒具を着させ対策しましょう。

子犬の散歩、こんな時どうすればいい?

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飼い主さんがいくら正しい散歩方法を勉強して実践しようと思っても、愛犬が思うように動いてくれないことがあります。

散歩の仕方自体には問題ないのに愛犬が問題行動をするのは、不快に感じていることがあったり、問題が起きているからという可能性があります。

リードを引っ張る

愛犬がリードを引っ張るのは、自分の興味や好きな場所へ行きたいという気持ちが要因と考えられます。

リードは少したるんでいる状態が理想です。リードが張っていると、気管虚脱という病気や交通事故のリスクが高まるので気を付けなければなりません。

出かける前は、愛犬を興奮させないようにし、リーダーウォークでの散歩をおすすめします。リーダーウォークとは、犬がリードを引かず、飼い主の足元に寄り添う形で散歩してくれる状態のことです。

リードがピンと張ってしまった場合は、一度立ち止まってリードを緩ませてから進みます。それを繰り返していれば、愛犬は徐々に学習していってくれますよ。

他の犬や人に吠える

他の犬や人に吠えるのは警戒心の現れです。

すぐに「ダメ」などと短い言葉を言いながらリードを引っ張ってやめさせる方法や、背中を撫でてなだめる方法を取るといいですよ。吠える前に「お座り」などの指示を出して、飼い主さんに集中させるのもおすすめですよ。

吠えなかったらご褒美をあげてくださいね。このような場面では飼い主さんとの信頼関係が築かれていることが重要です。

拾い食いをする

拾い食いには危険が多いのですぐに止めてあげてくださいね。

道路には、タバコの吸殻やビニール、腐った食物のほか、感染症やウイルスの危険がある他の動物の排泄物など、犬の身体に毒となるモノも多いので、拾い食いはしないようにしつける必要があります。

拾い食いをしてしまいそうになったらすぐに「ダメ」と注意します。このとき、においを嗅いでいるときではなく、口に入れようとしたタイミングに言うのがベストです。

明らかに危険なものの場合は、リードを短く持って愛犬の前に体や足を出し、危険物に近づけないようにします。拾い食いを諦め、飼い主さんの方を見上げたらご褒美をあげます。

また、犬は胸やけなどのときに草を食べることがあります。ただ、野外の草は除草剤がまかれている場合もあるので十分注意してくださいね。

立ち止まってしまう

散歩中にいきなり愛犬が止まってしまう時には、何かに怯えている可能性があります。

本来ならば犬は散歩が大好きです。散歩中に歩かなくなるということは、ハード過ぎて疲れてしまったか、何か怖いものがあると考えられます。正しい散歩方法で散歩していれば疲れすぎということにはならないので、普段通りの散歩で犬があるかない場合、原因は何か怖いものがあることだと考えられます。

愛犬が怖がってしまっている場合は、愛犬が怖がっているものから離れ静かな場所に移動します。愛犬に寄り添い、安心して落ち着くまで待ってあげます。

落ち着くのが無理そうならば、その日の散歩はあきらめて帰宅してあげてくださいね。怖いモノにも徐々に慣れてくるので、焦らずゆっくりと克服させてあげてください。

子犬の散歩、雨の日もするべき?

散歩 雨

雨の日の散歩のあと特に気をつけること

濡れた毛を拭いてあげる
しっかりと肉球などを洗ってあげる
肉球に傷がないかチェックしてあげる
体調をよく見てあげる

土砂降りや台風などの時に無理に散歩をする必要はありません。ただ、梅雨のように毎日雨が降る時期には、適度に散歩をさせてあげてくださいね。

ただ、雨の日は肉球がふやけ傷つきやくいほか、水たまりに排泄物(病原菌やウイルス)が溶け込んでいる恐れもあるので気を付ける必要があります。

散歩後は、風邪や皮膚トラブルが起きないように、濡れた毛を拭くなどのケアをしっかりとして清潔を守ってあげてくださいね。

子犬の散歩、必要なグッズは?

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子犬の散歩での必需品

首輪・ハーネス
リード
ゴミ袋

愛犬の身元を示すもの

「首輪・ハーネス」「リード」「ごみ袋」「水」「愛犬の身元を示すモノ」は散歩の必需品です。

しつけトレーニングを踏まえた散歩であれば首輪が有効ですが、しつけはできていて締め付けが心配という場合には、ハーネスを使用すると愛犬への負担が少ないですよ。

リードは飼い主さんとの距離を守り、事故などを防ぎます。また、散歩中の排泄物は飼い主さんが処理するのがマナーです。ゴミ袋も必ず持って出かけてくださいね。水は飲み水だけでなく、マーキングした場所にかけてにおいを消す際にも使用します。

そして、愛犬とはぐれたなど散歩中の不測の事態に備え、迷子札やマイクロチップなど、愛犬の身元や飼い主さんの連絡先がわかるものを愛犬が身に着けていると安心ですね。

気にし過ぎるのも愛犬にはストレスです

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愛犬のことを想うあまり健康管理を徹底するのは大切ですが、過剰すぎるのもいけません。あまりに細かく徹底されると、犬は窮屈に感じてしまいストレスが原因で病気になってしまうケースも考えられます。

愛犬が「飼い主には逆らえない・怖い」と認識してストレスになってしまわないよう、何事も適度に正しく、飼い主にとっても愛犬にとっても楽しい暮らしを目指してくださいね。

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