ペルシャ猫の性格や特徴は?人気のチンチラや毛色、値段、手入れ、歴史を解説

ペルシャ

ペルシャ猫はふさふさと長い毛並みが印象的で、大きい体と短い足が可愛らしいと人気の猫種です。古くから「猫界の王様」として広く知られ、ショーキャットとしても活躍してきました。

日本でも人気の猫種となっており、一般社団法人ペットフード協会の調査において、令和2年で飼猫頭数の種類別で3位に入るほどです。

この記事では、そんな人気が高まるペルシャ猫の性格やチンチラの毛色、値段、特徴、手入れの仕方、歴史についてまとめました。

気になっている方は、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。

ペルシャ猫の歴史は?

ペルシャ猫
ペルシャ猫の歴史は古く、古代から存在していたとされています。正確な起源は不明ですが、最も古い記録は1500年代半ばのものとされ、もっと遡って古代の象形文字に登場しているとも言われています。

1800年代に入ると、ペルシャ猫はブリーダー達による計画的な交配が進められました。長毛種の猫は、世界各地の猫と交配を繰り返しながら、チャーミングな外見で人気を得ました。

1871年にロンドンで行われた、世界初の大規模なキャットショーでペルシャ猫が紹介されたとの記録があります。当時から人気の猫種となり、現在に至っています。

出典:TICA「Persian Breed」、タムシン・ピッケラル著/五十嵐友子訳/アストリッド・ハリソン写真「世界で一番美しい猫の図鑑」

ペルシャ猫の特徴や体格、毛色の種類は?

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ペルシャ猫の特徴

ペルシャ猫の体重

体重 3.0~5.5kg
体格 しっかりした骨格
被毛 長くて密集している

ペルシャ猫は体重3〜5.5kg程の中型~大型猫に分類されます。体型はコビータイプで、骨太でがっしりした体つきをしています。

骨格がしっかりしている上に被毛もボリュームがあるため、ずんぐり丸いシルエットでなんとも愛らしいです。幅広でドーム型の頭、離れてついたクリクリの丸くて大きな目、「ピークフェイス」と呼ばれるくぼんだ鼻筋が特徴的です。

ペルシャ猫の特徴といえば、猫界随一の美しい長毛です。艷やかで厚みのある被毛は、手触りがやわらかくなめらかですよ。眼の色は毛色に準じて異なり、「サファイヤブルー」「ゴールド」「グリーン」など多数あります。

ペルシャ猫は毛色によって、種類が分けられる

ペルシャ猫には複数の種類があり、それによって種類が分けられています。好きなペルシャ猫の種類を探してくださいね。

シルバー&ゴールデン

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一般的に「チンチラ」という名前で人気があります。「シルバー」「ゴールデン」の色があり、首周り、耳の周辺、しっぽ周りは長めの飾り毛が多いです。

チンチラペルシャのシルバーは、ホワイトに近いシルバーで、毛並みに艶があり、輝いているように見えます。ゴールデンは黒と茶系の混合色で、「猫の王様」らしい風格が漂っています。

ソリッド

ペルシャ猫

毛の色は、「ホワイト」「ブラック」「レッド」「ブルー」があります。

ペルシャのホワイトは、瞳の色の種類を「カッパーアイ」「ブルーアイ」「オッドアイ(左右で色が異なる)」の3種類に分けることができます。カッパーとは銅を、オッドとは英語で「風変わりな」を意味しています。

スモーク&シェーデット

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シェーデッド(Shaded)で、英語で「影」という言葉が意味する通り、毛の色に明暗があるのが特徴です。毛先の半分2分の1程度まで色が付き、根本の方は白く明るい色になっている毛の事を指します。

パーティーカラー

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「トーティシェル」と「ブルークリーム」の2種類があります。「トーティシェル」はブラック、レッドまたはブラウンの混合色、「ブルークリーム」はベースの色のブルーで、少しクリーム色が混ざったような色をしています。

タビー

ペルシャ猫

タビーとは、縦模様の入った動物のことを指し、「シルバー」「ブラウン」「レッド」「ブルー」「クリーム」といった種類があります。

キャリコ&バイカラー

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「キャリコ」は三毛、バイカラーは「二毛」のことです。色はホワイトをベースに「ブラック」「ブルー」「レッド」「クリーム」との混合色で、キャリコの場合は「ブラック&レッド&ホワイト」をトーティシェル・アンド・ホワイト、「ブルー&ホワイト&クリーム」をのダイリュートキャリコ(薄い色の三毛)と呼びます。

ヒマラヤン

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ベース色のホワイトに、顔や足、しっぽにブラックが入っているのが有名です。他の色には「シール」「ブルー」「ライラック」「チョコレート」「クリーム」があります。

ペルシャ猫の性格は?

ペルシャ

ペルシャ猫の性格

穏やかで温和
飼い主やその家族に愛情深い
のんびりマイペース

ペルシャ猫は温厚で落ち着ており、活発に動き回る事もあまりしません。1匹でいる時間も好きなので、お留守番でもあまり寂しがることはしないでしょう。

飼い主さんやその家族に対しては愛情深く接しますが、ベタベタされたり抱っこされることが苦手な子が多いので、あまり構い過ぎないよう気を付けてくださいね。ストレスを感じてしまうことがあります。

個体差がありますが、鳴き声は小さく発情期でも鳴かないという子も。日頃からのんびりとマイペースに過ごすことが多いため、わがままを言うことも少ないです。総じて室内でも飼いやすい猫種といえます。

ペルシャ猫の中でも人気のチンチラの毛色は?値段はどのくらい?

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チンチラの毛色

「ゴールド」や「シルバー」の毛色を持つペルシャ猫のことを「チンチラ」と呼びます。独立した種類として公認はされておらず、ペルシャ猫のなかの一種という位置づけです。

「チンチラ」はペルシャ猫の中で最も人気のある毛色です。

ペルシャの値段

平均価格

10〜20万円

ペルシャ猫の平均価格はおよそ10〜20万円であり、毛色や人気によって値段に差があります。血統書が付いていると30万円を超えることもありますよ。

ペルシャ猫のお手入れは?美しい被毛はどうやってキープする?

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被毛はこまめばブラッシングが必要

ペルシャ猫は長く密集した被毛をもつので、自分で十分に毛繕いをすることが困難です。外見の美しさを保つには、飼い主が毎日ブラッシングとコーミングをしてあげる必要があります。

もつれてしまうと切るしかありませんので、しっかりと丁寧に抜け毛もできるだけ取り除いてあげてくださいね。特に、季節の変わり目は抜け毛が増えますので、マメにケアすることをおすすめします。

涙やけに気を付けて

ペルシャ猫はつぶれたような鼻をしているため、鼻涙管が圧迫されて涙が出やすくなっています。

放置していると、涙やけで目頭の下の被毛が変色して汚れているような印象になってしまいます。こまめに目やにをとったり、濡らした布で優しく拭ってあげてくださいね。

あまりにもひどい場合は、他に原因があるかもしれません。その場合は病院で診てもらいましょう。

ペルシャ猫の運動は?かかりやすい病気は?

ペルシャ猫

キャットタワーでは遊ばない可能性がある

ペルシャ猫は遊びが大好きですが、運動量がそれほど多くありません。また、低地での環境を好み高いところはあまり積極的に上りません。そのため、キャットタワーはあまり必要ないかもしれません。

疲れるとお気に入りの場所ですぐに眠ってしまいますので、一日の大くの時間を寝て過ごす日もあります。

ただ肥満になりやすいので、食事と運動のバランスに気を遣う必要はあります。おもちゃなどで遊びを取り入れた軽い運動をしてあげましょう。

5つの病気に注意

気を付けたい病気

流涙症
多発性嚢胞症
毛球症
角膜炎
心筋症

ペルシャ猫がかかりやすい病気と言われているのは「流涙症」「多発性嚢胞症(たはつせいのうほうじん)」「毛球症」「角膜炎」「心筋症」の5つです。

原因は様々ありますが、食事や飼育環境で発症することもあります。遺伝性ではない場合は、飼い主さんが病気にさせないようしっかり管理することが大切ですよ。

ペルシャ猫におすすめのキャットフードは?

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ペルシャ猫は被毛が長く、顔の形が平たいため、特別なケアと栄養を必要とする傾向があります。

ペルシャ猫におすすめのキャットフードの特徴をいくつか紹介しますが、個々の猫の健康状態や個体差に応じて、獣医師と相談して選択するのをおすすめします。

長毛対応のフード

ペルシャ猫の被毛は長く、毛玉や絡まりを防ぐためには、特に長毛対応のフードが適しています。

これらには毛玉ケア成分が配合されたフードや、消化促進のための食物繊維が含まれたフードがあります。

栄養バランス

高品質なタンパク質源(肉や魚)が含まれ、ビタミンやミネラルがバランスよく配合されたフードを選びましょう。

また、オメガ-3脂肪酸やビオチンなどの栄養素が、被毛の健康と艶をサポートします。

小粒のフードであること

ペルシャ猫は一般的に小柄な口を持っているため、小粒のフードが摂取しやすいです。また、咀嚼や飲み込みがしやすい形状のフードを選ぶことも重要になります。

加齢に対応したフード

ペルシャ猫は寿命が比較的長いため、年齢に応じた栄養バランスが考慮されたシニアキャットフードも検討する価値があります。

加齢に伴う健康問題を予防し、健康な体調を維持するために適切な栄養素が含まれています。

ペルシャ猫は、ペット初心者にもおすすめ!

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いかがでしたでしょうか?

毛が邪魔して餌の時間には、口が汚れてしまうことが多いので、しっかり拭いてあげてください。鳴き声も小さいので、室内飼いには最適です。

美しい毛並みを保つには定期的なケアが必要ですが、おっとりとした性格からは飼いやすい猫種といえます。ペット初心者の方にも人気ですね。

ただ、あまりにかまわれたり抱っこされる時間が長いと嫌がられるので、適度な距離感を大切にしてくださいね。

是非あなたも猫の王様と称されるペルシャ猫をペットに迎え入れてみてくださいね。

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