アメリカンショートヘアは他の猫と比べて活発で運動好きです。特に子猫は、肥満を防ぎ、ストレスが溜まらないよう、たくさん運動をさせてあげる必要があります。また、肥満にならないようにするためのご飯の選び方も迷ってしまいますよね。
この記事では、アメリカンショートヘアの大きさや体重の特徴、ご飯の選び方や与え方についてまとめました。
目次
アメリカンショートヘア、大きさや体重、特徴は?
性格
元々はねずみや蛇などを捕るために飼育されていましたが、人間に対しては優しく子どもの遊び相手になることもできます。心優しくフレンドリーで、非常に好奇心旺盛、運動が好きな性格をしています。
身体的な特徴
アメリカンショートヘアの一番の特徴は、黒いアイラインで縁取りされたような大きな目でしょう。可愛いらしく見えるポイントの一つですね。
被毛の色は日本ではシルバー&ブラックがメジャーですが、実は70種類以上もカラーバリエーションがあります。
年齢と体重の目安
生後3ヶ月 | 1~1.5kg |
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生後6ヶ月 | 2~3kg |
生後9ヶ月 | 3~4kg |
成猫 | 6~8kg |
アメリカンショートヘアは人になつきやすく、明るくて元気な性格が特徴の猫です。子猫の場合、体重は生後3ヶ月で1~1.5kg、生後6ヶ月で約2~3kg、生後9ヶ月で約3~4kgにまで成長します。
1歳を過ぎる頃には4~6kgほどの大きさになり、成長スピードは早い猫だといえます。成猫は6~8kgくらいになりますよ。また、アメリカンショートヘアは他の猫と比べると太りやすい体質のため、注意して体重管理を行う必要があります。
肥満になると、アメリカンショーヘアの寿命を縮めることになりかねません。
アメリカンショートヘアの子猫、体重が増えないときは?
まずは年齢に合った量のご飯を与えているか、与えた量をちゃんと食べているか確認しましょう。おやつばかり与えており、総合栄養食を適切な量食べていない場合があります。
食いつきが悪い場合は運動不足やフードの問題がありますが、食べていても体重が増えないときは病気が隠れている可能性があります。普段の様子をメモしておき、動物病院を受診しましょう。
かかりやすい病気
肥大型心筋症
心臓の筋肉がどんどん厚くなってしまう病気です。ほかの心筋症に比べて血栓が動脈に詰まる、動脈血栓症の発生が多くあります。
尿路結石症
頻尿や排尿障害、血尿などの症状が見られます。中でもシュウ酸カルシウムという尿石ができやすい傾向にあります。
変形性脊椎症
脊髄の一部が変形して神経を圧迫することで、しびれや痛みが起こります。症状が軽い段階では歩き方に異常はほぼありませんが、放置をすると感覚がなくなり麻痺しふらついたり立ち上がれなくなったり、明らかな異変が起こります。
加齢によって発症する場合が多いですが、肥満にならないよう体重に気をつけ予防してあげることが大切です。
引用元:アメリカンショートヘアーってどんな猫?性格と特徴
引用元:アメリカンショートヘアがかかりやすい病気・ケガ
アメリカンショートヘア、ご飯の注意点は?
動物にとって人間の食べ物は「塩分」が多く、内蔵に過大な負担をかけてしまいます。また、人間と猫とでは体の大きさや構造が大きく異なりますので、飼い主さんは少量を与えたつもりでも、アメリカンショートヘアにとっては多量すぎて「エネルギー過剰摂取」につながることもあります。
毎食手作りしてあげている飼い主さんもいますが、栄養バランスが整えられたキャットフードを基本として与えることをオススメしますよ。
ドライフードは最もバランスが取れており、水分量が少ないため傷みにくく、値段も安いため日常的に与えるご飯として最適ですね。ウェットタイプは水分を約80%ほど含んでおり、食いつきが良いですが長時間の保存に向かずドライフードに比べて栄養も少ないのが特徴です。
ご飯を選ぶときのポイント
高脂質
アメリカンショートヘアは活発で運動好きですが、食いしん坊なので肥満になりやすい子もいます。運動量に対して食べる量が多くなってしまうので、炭水化物が少なく高脂質なキャットフードがおすすめです。猫にとって脂質はエネルギーに変えやすいので、脂質が多いほうが早く満腹感を得られます。
高タンパク質
アメリカンショートヘアは骨太で筋肉質な猫です。運動量も多いことから、タンパク質が欠かせません。動物性タンパク質を豊富に含んでいるが、成分表に注目してキャットフードを選びましょう。
グレインフリー
猫は肉食動物ゆえ、イネやトウモロコシなど穀物をうまく消化できません。アレルギーの原因になることもあるため、穀物が含まれないグレインフリーであることも注目してみてください。魚や肉が主原料になっており、原材料表示に穀物がないものが適しています。
肥満にならないために
適切な量を守る
アメリカンショートヘアは運動量が多く食いしん坊な傾向があります。食べ終わっても催促してくるなんてこともあるので、過剰にならないよう年齢や体重に合った分量を守りましょう。
おやつを与えた場合は量を覚えておきましょう。一緒に住んでいる家族や恋人がいたら、量を共有するのも大切です。おやつを与えた分、主食の量は調整して食べ過ぎないように注意してください。
定期的に体重を測る
与える量に気を付けていても、運動量が少なければ消費するカロリーが少なく太ってしまうこともあります。一週間に一回、体重を測りましょう。飼い主が抱えたり、寝ているところをそーっと体重計に乗せたり、など工夫がいるかもしれませんが、愛猫が肥満にならないために必要なことです。
アメリカンショートヘア、ご飯をあげる頻度は?一度にあげる量は?
アメリカンショートヘアの年齢に応じて必要な食事量は変わってきますが、生後1年を過ぎた成猫の食事回数は1日2回ほどです。1日に与える食事量の目安は「体重(kg)×70~80kcal」です。
たとえば体重が5kgのアメリカンショートヘアの場合は「5kg×80kcal=400kcal」が妥当です。1食あたり200kcalが目安となるよう、1日2回に分けて与えてくださいね。
ご飯となるキャットフードのカロリーはドライタイプでもウェットタイプでもパッケージに表示されているので参考にしてくださいね。また、ご飯とは別におやつを与える場合は、カロリーや量に注意してくださいね。
アメリカンショートへアは運動しないと太りやすい体質です。室内で飼育されている猫の運動量は少ないことも考慮に入れて、肥満体型にならないよう、飼い主さんがご飯の量をコントロールしてあげてください。
食事管理と適度な運動が愛猫の生活を充実させる!
アメリカンショートヘアにとって「食事管理」と「適度な運動」は、充実した時間を長く楽しむためにも大切です。ご飯とおもちゃ選びには気を使って、最適なものを選ぶようにしてあげてくださいね。
アメリカンショートヘアは自分自身で体重のコントロールができません。それは厳しい自然界で生き抜いていくために食べられるときにたくさん食べないと死の危険が訪れるからです。
飼い主さんがしっかり体重のコントロールを行うことで、愛猫を健康に長生きさせてあげてくださいね。