猫がしっぽを膨らませている姿を見たことのある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
初めて見ると驚いてしまいますが、猫はしっぽを使って気持ちを表現することもあります。
この記事では、猫のしっぽが膨らむ理由や仕組みをまとめました。
猫の気持ちはしっぽの動きでわかる?
猫の気持ちは、尻尾の動きである程度判断することができます。
しっぽを垂直に立てている時は「嬉しい」、ブンブン振る時は「苛立ち」、垂れさがっている時は「落ち込んでいる、体長が悪い」、しっぽの振り方がゆっくりな時は「機嫌がよくリラックスしている」など様々に動かしますよ。
猫のしっぽが膨らむのはなぜ?
驚き
威嚇行動
警戒心
猫のしっぽが膨らむ時は、主に驚きや威嚇行動、警戒心を表しています。
ビックリした
猫はビックリした時にしっぽが膨らみ、背中まで毛が逆立ちます。
人間がビックリした時に体をビクッとさせるのと同じですよ。
目の前や後ろに突然物を置いた場合もビックリしてしまうので、なるべく驚かさないようにしてあげてくださいね。
縄張りから出ていけ
猫は自分の縄張りを持っているので、縄張りに知らない人や猫がいると威嚇行動を起こします。
しっぽを膨らませて高く立てて全身の毛を逆立てることで、自分自身を大きく見せようとしているのです。
相手に自分は強いということを見せつけることで、縄張りに近づかせないようにしていますよ。
一体何が起こったの?
自分の縄張りに今までなかったものが置かれると、何が起こったのか理解できなくなってしまいます。
威嚇行動とは違って身体の毛を逆立てることはありませんが、「これは何?」と目を見開いて様子をうかがいます。少し時間が経過して落ち着いてきたらしっぽの膨らみももとに戻りますよ。
怖い、どうしよう
恐怖を感じたときもしっぽが膨らみます。
ビックリした時と似ていますが、恐怖を感じた時は膨らんだしっぽが後ろ足の間に垂れています。
テンションマックス
驚きや威嚇行動だけでなく、興奮している時にもしっぽが膨らみます。
おもちゃで遊んでいる時に急にしっぽが膨らむことがありますが、怒っているわけではなくテンションが高くなっている状態です。
子猫に多く見られますよ。
拒否
苦手な場所に連れて行かれる時も拒否反応でしっぽが膨らみます。
病院やお風呂で嫌な思いをした場合などに目にすることが多いですね。
愛猫が健康に過ごすためには必要な場所なので、連れて行ったあとはストレスが溜まらないようにたくさん可愛がってあげてください。
猫のしっぽが膨らむ仕組みは?
意図的にしっぽを膨らませている訳ではなく、刺激に立毛筋が反応することで猫のしっぽは膨らみます。
「立毛筋」は猫の毛穴の1つ1つにあり、驚いたり怒ったりして気持ちをつかさどる交感神経が刺激されることで立毛筋が収縮、毛が逆立つのです。
気持ちを理解する
表情だけで猫の気持ちを汲み取ることは難しいですが、しっぽを見ることである程度の喜怒哀楽を判断することができます。
しっぽの膨らみ具合のほかに、向きや様子も含めて気持ちを理解してあげてくださいね。