猫の多頭飼い、相性やトイレなどの注意点は?喧嘩で崩壊したら?

猫

家の中で二匹以上の猫たちが仲良く暮らすことは飼い主にとっても幸せなことですよね。しかし、なじめなかったり喧嘩したりする心配があるため、多頭飼いを躊躇してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、猫の多頭飼いについての注意点をまとめました。

猫の多頭飼い、メリット・デメリットや注意点は?

猫

猫の多頭飼いのメリットは、猫に仲間ができることです。仕事などで飼い主が不在がちでも、仲間がいれば絶好の遊び相手となり、猫が楽しく生活できますよ。また、飼い主からしても、大好きな愛猫が2匹や3匹に増えるのは何といっても幸せなことですよね。

一方で、健康管理の観点からデメリットもあります。1匹だけであれば、猫のおしっこやうんちの色や状態を見ることで健康管理が簡単にできます。しかし、多頭飼いになると、排泄物の主の特定が難しくなってしまいますよね。

曖昧にしていると、感染症やウイルスがすぐに蔓延し、健康阻害の原因となりますので、多頭飼いの方が神経がすり減ります。

→感染症やウィルスはすぐに蔓延してしまうので、曖昧なまま放置しておくことは健康阻害の原因になりかねません。

 

新しく猫を迎え入れるときのポイントは?

猫

引き合わせるコツ

馴れるまでは隔離
徐々にケージから出す時間を増やす
新しい猫を構いすぎない

猫はもともと警戒心が強い生き物なので、猫の引き合わせ方にはコツが必要です。先住猫と新しい猫の双方が安全圏を保ちながら、ゆっくり馴染ませるようにしましょう。

見ず知らずの猫がいきなり自分の縄張りに入ってくると、先住猫にとっては強いストレスになります。最初はペットケージなどを利用し、隔離した状態で先住猫と対面させます。最初は「シャーッ」と威嚇しあうかもしれませんが、次第に馴れていきますよ。

ケージの置き場所は、リビングなど飼い主の目がすぐに行き届く場所がベストです。ケージの上から目隠しのために布をかけておくと新しい猫にとってより安心できます。

先住猫が威嚇しなくなったらケージの扉を開け、家の中を自由に散策させます。最初は短時間だけに留め、その後は徐々に時間を伸ばしていけば1か月~2か月ほどでケージは必要なくなりますよ。

また、あまりに新しい猫ばかりに構いすぎていると先住猫はいじけてしまいます。先住猫を一番に扱い、変わらぬ愛情を注ぐことは猫同士の序列を示すことにもつながるので、心掛けるようにしましょうね。

 

猫の多頭飼いはエサやり・喧嘩・トイレが飼育のコツ!

猫

猫を多頭飼いするとき、1匹飼いと同じやり方では支障が出る場合があります。猫が増えることで注意すべきことと、接し方のコツをご紹介します。

 

多頭飼いのコツ1. 餌やり

猫の体型や年齢が近ければ食事管理は簡単で、共通のエサを与えてかまいません。しかし、一匹一匹の猫によって食事内容や量を変えなければならない場合は注意が必要です。

特に食いしん坊の猫が他の猫の餌を横取りするケースがあり、食事を与える場所を離す、時間をずらす、余った分は早めに片付けるなどの工夫をする必要があります。

 

多頭飼いのコツ2. 猫同士が喧嘩をするときは

多頭飼いをしていると、猫の間に序列が生まれることがあります。単なるじゃれ合いであれば遊んでいるだけなので様子を見るだけで構いません。

ただし片方がひっかき傷を負った場合やギャーギャー鳴いて喧嘩をしていた場合は、色々な方向から原因を探ってみましょう。餌の取り合いになっている、トイレや寝床の居心地が悪い、などのささいな原因から喧嘩になることは多く、それらに対処すれば大半は解決しますよ。

また、万が一喧嘩したときに備えて、怪我をさせないためにも定期的に爪切りを行ってくださいね。それでも治まらないようであれば、別々の部屋で過ごさせるのも一つの手ですよ。

 

多頭飼いのコツ3:トイレは猫の頭数プラスひとつ

二匹以上の猫を飼う場合、トイレの数の目安は「猫の頭数プラスひとつ」です。猫はニオイで自分の縄張りを意識するため、一匹に一つのトイレが行き渡るようにすると安心します。

数頭で一つのトイレを使うこともありますが、その場合は汚れるのが早いのでこまめに掃除や砂の交換を行うようにしてくださいね。

 

相性がいい猫種、悪い猫種はある?

猫

好ましい組み合わせ

異性の猫
年の近い猫
似た気質の猫

新しく猫を迎え入れる上で最も気になるのが、先住猫との相性ですよね。

個体差はありますが一般にメス同士、オス同士は喧嘩になりやすい組み合わせです。また猫の間に大きな年齢差がある場合は高齢猫にストレスがかかります。最も好ましいのは「年の近い異性の猫同士」の組み合わせです。もしくは同じ母親から生まれた兄弟同士も相性が良い場合が多いです。

また猫は品種によって性格に違いがあるため、「おとなしい猫種同士」「活発な猫種同士」など、なるべく似た気質の猫を選ぶのがおすすめです。一般的に長毛種はおっとりしていて、短毛種は活発な傾向があり、短毛種と長毛種を一緒にするのは避けた方が無難です。

順応性が高く、多頭飼いに向いているといわれているのはアメリカンショートヘア、ノルウェージャンフォレストキャット、マンチカンなどの猫種です。

猫の多頭飼いをする前に去勢手術をしておく

猫

多頭飼いでは一頭でも去勢をしていない猫がいれば、激しい縄張り争いやスプレーなどの問題行動の元となります。トラブルを避けるためにも、去勢手術は早めに済ませておきましょうね。

関連記事