【動物保護団体インタビュー】一般社団法人はーとinはーとZRさんを取材しました!

はーとinはーとZR

今回は、東京都の青山を中心に活動をしている、一般社団法人はーとinはーとZRさんを取材しました。

今回取材した方

池上さん
今回取材したのは、「一般社団法人はーとinはーとZR」の「池上奈穂」さんです。保護団体の代表理事を務めています。

池上さんは、保護活動の歴が11年と長く活動されています。池上さんは保護活動を始める前の幼少期から、わんちゃん、ねこちゃんを拾ってきて、飼ってくれる人を探していたそうで、子どものころから動物を助けていました。現在では池上さんのお子さんも、動物を助けたいと獣医になられているそうです。

活動のきっかけ

池上さんの活動のきっかけは、ドッグソープを学び始めたことです。

当時、池上さんの愛犬ウエスティの皮膚病がひどかったため、仕事を辞めたタイミングでドッグソープを習い始めたそうです。その際にドッグソープの生徒さんとFacebookを交換しました。そこから池上さんはFacebookを通して、保護犬という存在に触れていきました。

池上さんはいくつかの団体に所属し経験を積みました。娘さんを連れて、シェルターのお手伝いやボランティアをしたり、千葉県で起きた柴犬とダックスフンドの多頭飼育崩壊に着手したり、保護団体を立ち上げる前から活動に積極的に携わっていました。

正しく保護活動をすることを念頭に置いて「しっぽの里親探しはーとinはーと」を立ち上げました。

保護団体について

一般社団法人はーとinはーとZR

スタッフの数

スタッフさんの数は、自宅で保護犬、保護猫のお世話をしてくれる預かりボランティアさん、ホームページの運営をするボランティアさん、その他イベント等でお手伝いをしてくれるボランティアさん合わせて42名いらっしゃいます。

保護されている犬、猫の数

一般社団法人はーとinはーとZRさんでは、わんちゃんとねこちゃんを保護しています。わんちゃんは、36頭、ねこちゃんが12頭保護されています。(取材時:4月22日時点)

今までの譲渡数は、合計で1,000頭以上でたくさんの数のわんちゃん、ねこちゃんが新しい家族のもとで幸せになっています。

活動の拠点

譲渡会は、東京都にある青山の国連大学の前の広場で行っています。イベントは赤坂サカス広場で行っています。

詳細は公式サイトに掲載されていますので、興味がある方は公式サイトにアクセスしてみましょう。

保護活動について

はーとinはーとZR

活動内容

譲渡会を開催して、里親さんを探すのが一般社団法人はーとinはーとZRさんのメインの活動内容になります。

普段はブリーダーさんから動物を保護しているそうで、保護するだけでなく、ブリーダーさんの質の向上のために指導もしながら保護を行っています。ブリーダーさんと信頼関係を築きながら、本来の優良ブリーダーになるために活動をされています。優良ブリーダーとは1犬種〜2犬種に絞って、約20頭ほど、わんちゃんねこちゃんのお世話をしている方が該当するようです。

ブリーダーさんからの保護以外でも依頼されたらわんちゃん、ねこちゃんを保護をしていますし、過去には保健所からも保護をしていました。

保護したわんちゃん、ねこちゃんに病気があった際には高度医療を用いて治療もしているそうですよ。

また、新型コロナウイルスが流行する前は小学校や保健所が主催するイベントで啓蒙活動も行っていたそうです。

チャリティー販売ではわんちゃんやねこちゃんの飼育グッズを販売しています。また、寄付で頂いた中古の洋服の販売や、ボランティアさんの中に、わんちゃんのオリジナルハーネスを作ることができる方もいるそうで、それらを販売しているそうです。

活動をしていてうれしかったこと

里親さんが里親会に来て楽しそうにしてくれていることだそうです。里親さんが、わんちゃん、ねこちゃんを迎えてよかったと嬉しそうにおっしゃったり、譲渡したわんちゃん、ねこちゃんも可愛がられている様子が嬉しいそうです。

「一般社団法人はーとinはーとZR」の名前の由来は、「心と心をつなぐ」という意味で、動物だけでなく、人も幸せにならないと本当の幸せになれないと、池上さんはおっしゃっていました。

活動をしていて大変だったこと

保護活動は常に大変とおっしゃっていました。

過去にはほかの団体に所属をしていた池上さんですが、トラブルに何度か遭い、特に人間関係のトラブルが一番大変だとおっしゃっていました。みなさん動物を助けたいという気持ちは同じですが、そこに行くまでのプロセスで意見の食い違いなどが起こります。

一筋縄ではいかないのが動物保護活動です。

活動をするうえで大切にしていること

池上さんは、人の気持ちと動物の気持ち、つながりを大切にされています。例えば、譲渡会に里親さんが遊びに来てくれたときは、SNSで「里親の〇〇さんが遊びに来てくれました!」などと報告するようにしているそうです。

また、譲渡した後のこともしっかり考えており、譲渡先でトラブルが発生した場合は、その動物を引き取って団体で責任をもってお世話をしているそうです。

池上さんの記憶に残っている出来事

   
とある母子家庭のお話です。その家庭のお子さんは、両親が離婚したことを原因に引きこもりになってしまったそうです。そんな時に、池上さんは1匹のわんちゃんをその家族に譲渡したそうです。その時、池上さんの周りのボランティアさんからは反対をされていたそうですが、わんちゃんを譲渡したことによって、奇跡が起こりました。

母親は、働くために看護師を目指して学校に通い始めたそうです。当時池上さんは、看護師の仕事をしていたのでその方に看護師について色々アドバイスをしたそうです。また、母親だけでなくお子さんも立ち直ることができ、学校に行けるようになったそうです。後々、母親は看護学校を卒業し、現在では看護師として働いているそうです。これもわんちゃんの効果ではないのかなと池上さんはおっしゃっていました。

この家族だけでなく、一般社団法人はーとinはーとZRさんでは、単身者の方や60歳以上の方でも譲渡対象になるそうです。その方に合ったわんちゃん、ねこちゃんをおすすめしているそうです。気になる場合は、一度お問い合わせしてみるか、譲渡会に参加してみるのがおすすめですよ。  

これからについて

はーとinはーとZR

ボランティアを始めたい人に向けて

積極的にボランティア活動をしてみてくださいとおっしゃっていました。ボランティア活動をするうえで、すぐにあきらめてしまう人や保守的になってしまう人が多いそうです。前向きにボランティアに参加することが大切だそうです。

また、自分で限界を決めずに、挑戦していくことも大切だそうで、そうすることによって助かる命も増えていきます。

今後について

池上さんは、茨城県にある、「キドックス」というNPOの保護団体さんのような活動をしてみたいとおっしゃっていました。キドックスさんでは、動物保護活動だけでなく、若者の支援や出張授業などの教育活動、ドッグカフェやドッグサロンの運営など幅広く活動をしています。東京では場所の問題でこのような運営は難しいとおっしゃていましたが、もし活動できたら楽しいだろうなとお話ししていました。

また、新型コロナウイルスが流行する前は老人ホームで半年に1回セラピードッグとしてわんちゃんを連れて行ったこともあったそうです。とても好評だったので、また近々やりたいとおっしゃっていました。

最後に…

最後に池上さんはこんなことをおっしゃっていました。

「動物もペットではなく、家族の一員です。なので、一度迎えた限りは終生飼育を必ずしてほしい。責任と愛情と覚悟をもって動物を迎えてください。それができなければ飼わないでほしい、飼わないことも動物の幸せになります。」

池上さんのおっしゃることは的を得ています。動物を迎えたが、病気になって看病が大変だから手放す、お世話が大変だから手放す、引っ越すから手放す、そういう人が大勢いらっしゃいます。動物を迎える前に、このこを幸せにできるのか、なおかつ最期までお世話できるのか、考えることが大切です。

一般社団法人はーとinはーとZRの情報

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