セミロングの豊かな巻き毛とバランスの良い体つきを兼ね備え、そのユニークさや上品な出で立ちから高い人気を得ているラパーマ。
まだ品種として認定されてからの歴史は浅く、日本で飼育されているラパーマは多くありません。まだ情報の少ない品種ラパーマについて、特徴や性格などをまとめました。
ラパーマとは?
ラパーマは最近認定された注目の描種
ラパーマはアメリカのオレゴン州で誕生し、2008年に品種として認められたばかりの比較的新しい描種です。
日本での飼育情報はまだ限られていますが、早くも人気の描種としてファンが増えつつあります。目の色や毛並みの色柄のバリエーションがに多いことも魅力の一つで、今後人気が急上昇する可能性がありますよ。
ラパーマの特徴は?
アーモンドアイとセミロングの巻き毛
アーモンドアイも特徴の1つであるラパーマですが、最大の特徴はそのセミロングの巻き毛です。
特に、耳の付け根やあごの下の毛には強いカールが表れます。体の毛だけでなくヒゲにもカールがついており、巻き毛を持つ猫の中でも大変珍しい存在と言えます。
ラパーマのような巻き毛を持つ猫は、他に「デボンレックス」や「コーニッシュレックス」などが存在します。
彼らが地肌に沿った短い巻き毛を持つのに対し、ラパーマの巻き毛にはある程度の長さがあるため織物のようにフワフワと柔らかな弾力があり、いつまでも触っていたくなるほど触り心地がよい毛質をしています。
成長過程の子猫や、初めて妊娠したメス猫は一時的に無毛になってしまうことがありますが、病気ではないので心配ありません。毛が抜けた後、一定期間が過ぎると以前よりもカールの強い毛が生えてきますよ。
セルカークレックスとの違い
ラパーマと似たような見た目のセルカークレックスですが、その大きな違いは体形です。ラパーマは細身の体形ですが、セルカークレックスは丸みのある体形をしています。
そのため、セルカークレックスの方がボリュームのある巻き毛のように見えます。
ラパーマの性格は?
優しく大人しい性格
おとなしい
温厚
優しい
人懐っこい
遊び好き
ラパーマは無駄な鳴き声を出さないおとなしい性格の猫が多いです。そのため、一人暮らしの世帯やマンションなどの集合住宅での飼育にも向いていますよ。
温厚で明るく優しい性格なので、お子さんのいる家庭でも問題なく暮らしていけます。人間が大好きで、ときにはまるで犬のような快活さや人懐っこさを見せてくれることもありますよ。
優しいとはいえ、怒ったり嫌だと感じる気持ちはあります。しっぽや表情などからその気持ちを汲み取り、ストレスを与えない接し方をしてくださいね。
当然性格には個体差がある
愛情深く社交的な傾向がありますが、個体差があるためすべてのラパーマが同じ性格を持つわけではありません。
個々の猫の経験や社会化の度合い、生活環境なども性格に影響を与えることを忘れないでください。適切なケアと愛情を持って接することで、ラパーマの性格を最大限に引き出すことができます。
ラパーマのカールお手入れは?
巻き毛をキレイに保つためにブラッシングを
ラパーマの特徴的な巻き毛を持つため、毛のお手入れが必要です。
定期的にブラッシングを行うことで毛の絡まりや抜け毛を防ぎ、健康な毛並みを保つことができます。柔らかめのブラシやコームを使用して、毛を優しくほぐしてください。
短い時間でのお手入れを意識して
特徴的なパーマは、あまり長い時間をかけてブラッシングしていると、カールの部分が緩くなってしまいます。そうならないためにも、短時間でのお手入れを心がけるようにしましょう。
ラパーマの飼い方は?
そもそも迎え入れるには?
比較的珍しい猫の品種であり、日本ではまだあまり一般的ではありません。日本国内でLapermを飼育している飼い主や繁殖者は存在しますが、一般的な猫の品種と比べると数は限られています。
一部の展示会やイベントであればラパーマを見かけることができるかもしれません。
ラパーマを迎え入れたい場合は、専門のブリーダーや子猫の販売サイトなど、オンラインの猫のコミュニティで情報を収集することをおすすめします。
遊べる環境を整える
ラパーマはおとなしく穏やかな性格をしていますが、狩りの能力が高く遊び好きでもあります。
もともとワーキングキャットとして農場にて狩りをしていた歴史があり、ほっそりとスリムでありながらも筋肉の発達したバランスの良い体型をしています。
運動を好むため、キャットタワーを設置して上下の動きを取り入れた運動が充分に行える環境を作ってあげてください。
食事の管理は徹底して
運動をする環境が少ないとすぐに太ってしまいます。肥満体形は体に負担をかけ、ケガや病気に繋がりやすくなります。食事の内容や栄養に注意し、体形をキープするように心がけて下さいね。
キャットフードの選び方
キャットフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているフードを選びましょう。これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるキャットフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。主原料が「肉類」であることが望ましいですよ。
手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているキャットフードがおすすめです。いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。
病気に気を付ける
肥満症
ピルビン酸キナーゼ欠損症
ラパーマが気を付けたい病気としては「肥満症」「ピルビン酸キナーゼ欠損症」があります。
肥満症
肥満によって病気や合併症の危険性が高くなった病態のことを言います。適度な運動と栄養バランスを意識した食事を与えるよう心掛け、肥満にらないよう飼い主さんがコントロールするしかありません。
ピルビン酸キナーゼ欠損症
遺伝性疾患の一つであり、赤血球に必要なピルビン酸キナーゼという酵素が欠損しているために、赤血球が壊れて貧血を起こす病気です。
発症した場合は激しい運動を控えることになるため、運動が好きなラパーマにはつらい状態になるでしょう。遺伝性なので予防することは難しい病気です。
ラパーマが運動しやすい工夫をしてあげて
いかがでしたでしょうか?
日本ではあまり聞きなれない猫ではありますが、世界では「美猫」として人気があります。
人と遊ぶことが大好きなので、飼育の際はたくさん遊べる環境を用意し、飼い主さん自身もおもちゃなどでたくさん遊んであげるようにしましょう。
運動不足はストレスを溜めてしまうと同時に、肥満へのリスクが高まります。また、ラパーマは太りやすい傾向にあるので、食事の量や内容にも気を付けなければなりません。しっかり健康管理してあげて下さいね。
ラパーマの価格や迎え入れについては下記の記事を参考にしてみて下さいね。