猫を大切な家族の一員として迎えたら、少しでも長く一緒に時を過ごしたいと思いますよね。ペットを飼うにあたって、寿命は気になるところです。
この記事では、猫の平均寿命やギネス記録、長生きの秘訣についてまとめました。
目次
猫の平均寿命は?犬よりも長い?室内猫が長生き?
猫全体 15.32歳
室内猫 15.97歳
室外猫 13.63歳
一般社団法人ペットフード協会の「平成30年度 全国犬猫飼育実態調査」によると、猫の平均寿命は15.32歳で、前年に比べて0.01歳縮んでいます。
細かくみると、室内猫と室外猫では平均寿命が異なります。室内猫は平均寿命が15.97歳、室外猫は13.63歳なので、室内猫の方が寿命が2年半ほど長いのです。
2000年に入るまでは平均寿命が10年を上回ることがありませんでした。近年、室内猫が増えたことで事故死が減ったことや、食事の質と医療が発達したことで、平均寿命が伸びていると考えられますね。
ちなみに野良猫の平均寿命はたった4年といわれています。
出典:一般社団法人ペットフード協会「平成30年度 全国犬猫飼育実態調査」
猫の寿命、長生きしてもらう秘訣は?
食事と運動のバランス
室内飼い
多頭飼いをしない
遺伝病をチェック
猫は適切な環境で飼育することによって、寿命を伸ばすことができです。ここではどの猫種にも当てはまる、猫の寿命を伸ばせる4つの秘訣をまとめました。
秘訣1. 「食事と運動のバランス」
どの猫種も共通して「肥満」には注意が必要です。可愛らしいしぐさでついつい餌を与えてしまう飼い主さんも多いですが、肥満はいろいろな病気を引き起こします。
「エサを与えすぎた時は少し運動をさせる」「一度に与える餌の量を減らして回数を多くする」など、運動と食事のバランスに気をつけて、愛猫の肥満対策に努めてくださいね。
秘訣2. 「室内飼い」
前述のとおり、室内猫の方が室外猫よりも2歳も長生きです。猫が外に出ることでウイルスや感染症にかかり易くなります。交通事故に会って亡くなることもありますよね。
ある程度の広さであれば、室内飼いをおすすめします。
秘訣3. 「多頭飼いをしない」
多頭飼いとは、複数の猫を同じ環境で飼育することです。飼い主が忙しくても猫同士で勝手に遊んでくれるなどメリットは多いですが、寿命の観点ではデメリットが大きいといえます。
猫は元来、単独行動を好む動物です。多頭飼いでは常に他の猫が近くにいるので、ストレスが溜まりやすくなります。
ウイルスや感染症にかかった猫がいると、その猫を中心に他の猫にも感染しますので、健康管理にも気を使わなくてはいけませんね。
秘訣4. 「遺伝病をチェックする」
遺伝病とは親から先天的に貰い受けるもので、治療法が見つかっていない病気が多いです。猫種ごとにかかりやすい遺伝病をチェックすることをおすすめします。
猫の寿命、ギネス記録は?
ギネスブックに登録されている歴代最高齢の猫は、アメリカテキサス州で飼われていた「Creme Puff(クリーム・パフ)」という名前の猫です。
1967年8月3日に生まれ、2005年8月6日まで生きたので、なんと「38年間と3日」も生きていました。
このギネス記録は今でも破られていません。2015年の時点では、生存中の猫では米オレゴン州のシスターズで飼われているコードュロイ(Corduroy)という名の猫が最高齢で26歳です。
出典:ギネス世界記録「猫の最長寿記録~人間の170歳まで生きた猫」
出典:CNN.co.jp「猫の長寿世界一は26歳の「コーデュロイ」、ギネス認定」
猫の年齢、人間に換算すると?
猫の年齢 | 人間に換算 |
---|---|
1ヶ月 | 1歳 |
6ヶ月 | 9歳 |
1年 | 17歳 |
3年 | 28歳 |
10年 | 56歳 |
16年 | 80歳 |
猫の年齢を人間に換算すると、だいたい上の表のようになります。猫が16年以上生きることは大変なことですよね。38歳というギネス記録には驚かされます。
猫の気を付けたい病気は?
ガン
室内飼いや栄養価の高いエサを与えられることで平均寿命も高くなっています。人間と同様に猫でも高齢になると、遺伝子の異常によって起こるガンになるリスクも高まります。
腎臓病
腎不全をはじめとする腎臓病は完治させるのが難しい病気です。ただし、その対策法や治療法も研究が進んでおり、いくつか期待が持てる手法も見つかってきています。
てんかん
猫も「手足が硬直する」「けいれんを起こす」「失禁してしまう」「口から泡を吹いてしまう」といった症状を伴う、てんかんを引き起こすことがあります。
風邪
猫風邪と呼ばれますが、人間の風邪と違い、放っておけば自然に治るといったものではないので、症状が確認できたらすぐに動物病院で受診するようにしましょう。その原因や症状について、詳しくはこちらの記事で紹介していますよ。
エイズ
猫もエイズに感染します。ただし、人に感染するものではないので、症状がみられた場合は冷静に対処してあげましょう。
猫が長生きするために、健康に気をつける
家族の一員としてペットを迎える際には、ぜひ長生きしてほしいですよね。長く一緒にいられるように、健康に気をつけて飼育してあげてください。また、猫がくしゃみや咳をするなど、症状に異変を感じたらすぐに動物病院に連れていってあげましょう。病気の早期発見・早期治療が大切です。
経済的な理由で動物病院の利用を先延ばしにする可能性があれば、ペット保険への加入も選択肢に入れてみて下さいね。