フレンチブルドッグの歴史は?日本にきたのはいつ?

フレンチブルドッグ9

フレンチブルドッグは、「バットイヤー(コウモリ耳)」と呼ばれる大きな耳とつぶれたお鼻がチャーミングな小型犬です。

愛嬌のある顔だけでなく、飼いやすい性格をしていることから多くの飼い主さんに愛されていますよ。

この記事では、フレンチブルドッグの歴史や日本に来た時期、ルーツについてまとめました。

フレンチブルドッグの歴史、ルーツは?

フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグは、1880年代にパリの下町で熱心なブリーダーにより作出されました。

最初は労働階級の人々の間で飼われていましたが、上流社会や芸術家の間で人気が高まり急速に広まっていきます。その独特な容姿は特に芸術家やアート関連の人々の注目を集め、ロートレックの作品「Le Marchand de Marrons」(栗売り:1897年)にも描かれていますよ。

最初のブリード・クラブはパリで1880年に設立されました。初めてショーに出陳されたのは1887年で、最初のスタンダードは1898年に作成されています。

出典:JKC「フレンチ・ブルドッグ」、藤田りか子 著/リネー・ヴィレス 編集協力「最新 世界の犬種大図鑑」

 

フレンチブルドッグが日本に来たのはいつ?

フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグが日本に来たのは20世紀前半、大正時代(1912~1926年)とされます。

昭和初期の人気により飼育頭数は飛躍的に伸びますが、その後は下降線を辿ります。21世紀に入り小型犬が人気になったことでフレンチブルドッグの人気が再燃、以後安定した人気を保ち今に至ります。

 

フレンチブルドッグの立ち耳と折れ耳のルーツは?

フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグには、もともと、コウモリのような大きな立ち耳の「バッドイヤー」とブルドッグやパグのように耳が後方に巻き込まれている「ローズイヤー」の2種類がありました。

長きに渡って論争が続いていましたが、1898年に「立ち耳(バッドイヤー)」がスタンダードと定められたことで主流になり、現在に至ります。

 

ルーツを知ると、より愛おしくなる!

フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグのルーツを知ると、闘犬の血が入っていることに驚きますね。あのキュートな外見からは想像がつきません。

一度は絶滅しかけたフレンチブルドッグですが、戦争下の中でも血統を守り続けてくれた愛好家たちがいたからこそ、いま私たちは愛らしいフレンチブルドッグの姿が見られるのです。

戦争を乗り越えた大変さは、現在の私たちには理解できないほどです。そう考えると、フレンチブルドッグがいっそう愛くるしく見えますね。

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