ゴールデンレトリバーの飼い方を解説!性格や寿命、子犬の迎え入れ費用、散歩、ブリーダーは?

ゴールデンレトリバー4

優しくて賢い性格のゴールデンレトリバー。

その賢さから盲導犬として活躍している姿を想像する方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんなゴールデンレトリバーの性格や特徴、子犬の迎え入れ費用や選び方、入手方法、しつけや寿命についてまとめました。

これから飼育を始める方や、ゴールデンレトリバーを迎え入れたいと考えている方は、ぜひ参考に最後まで読んでみて下さいね。

ゴールデンレトリバーの基本情報

ゴールデンレトリバー

歴史

19世紀半ばにスコットランドのトィードマウス卿が小型のニューファンドランド犬とツウィード・ウォーター・スパニエルを交配させたのが起源だといわれています。

当初はフラットコーテッド・レトリバーのゴールデンとして登録されていましたが、1913年にゴールデンレトリバーまたはイエロー・レトリバーとして呼ばれるようになりました。

1920年にゴールデンレトリバーの名前に統一され、現在はアメリカで最も人気の高い犬種のひとつとなっています。

性格

性格

従順で忠実
優しい
学習能力が高い

従順で忠実

飼い主に従順で忠実なゴールデンレトリバー。そのため、しつけはそこまで苦ではありません。運動や遊ぶことが大好きなので、たくさんかまってあげ、信頼関係を築くことが大切です。人が好きなので、屋内で一緒に過ごす生活環境が適しています。

優しい

ゴールデンレトリバーは、とてもやさしい性格をしています。家族を大切にし、飼い主とその家族のそばにいることを好みます。穏やかな性格で人懐っこいところもあり、子供や他の動物に対しても仲良くすることができますよ。闘争能力は低く、誰にでも愛想が良いので番犬としては不向きです。

学習能力が高い

ゴールデンレトリバーは学習能力が高い犬種です。飼い主に従順な性格で、しつけや訓練においても優れた成績を収めることが多いです。訓練して覚える能力が高い犬種なので、盲導犬・介助犬・警察犬などで活躍することができます。

大きさと体重

体高 体重
男の子 56~61cm 29~34kg
女の子 51~56cm 25~30kg

イギリス系は骨太で筋肉質な体型、アメリカ系は全体的に細くスタイリッシュな体型をしています。

被毛

イギリス系は緩いウェーブがかった短い被毛で、白っぽいクリーム色をしています。

アメリカ系は柔らかいストレートで、ライトゴールドから茶色がかったゴールドまで濃淡の幅が広めです。

 

ゴールデンレトリバーの食事について

ゴールデン・レトリバー

食事量

普段与えているドッグフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。

ただ、体重との換算表は、愛犬が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。

ゴールデンレトリバーは食べることが大好きでもあるので、与えすぎないよう気を付けましょう。

ゴールデンレトリバーの寿命・病気について

ゴールデンレトリバー

寿命

性格

10~12歳

ゴールデンレトリバーの寿命は、10~12年前後です。

小型犬の寿命平均は15歳前後なので、小型犬に比べると寿命は短い傾向にあります。

理由としては、大きくなるほど関節や心臓などあらゆる部分に負担がかかるためと言われています。

愛犬との時間をより長く共有するためにも、「食事」「ストレス」「病気の早期発見・治療」の3つに気をつけることが大切ですよ。

ドッグフードは良質なものを与え、運動もしっかり取り入れましょう。

病気

病気

股関節形成不全
外耳炎
アトピー性皮膚炎
胃捻転(いねんてん)

かかりやすい病気として「股関節形成不全」「外耳炎」「アトピー性皮膚炎」などがあります。

股関節形成不全

股関節の骨の形が変形してしまう関節の病気です。犬の中でも特に大型犬に多い病気と言われています。変形した箇所が嚙み合わず炎症を起こし、痛みで動くのを嫌がるようになります。治療法は年齢や状態で様座な方法が提案されます。原因は遺伝的なものと、肥満や激しめの運動があげられます。

外耳炎

真菌や細菌、アレルギーなど様々な原因で発症する耳の病気です。ゴールデンレトリバーのようなたれ耳の場合、通気性が悪いために悪化させてしまう可能性があります。首を掻く仕草が増えたり、耳から悪臭がするようならば、すぐに病院で診てもらいましょう。

アトピー性皮膚炎

ハウスダストやアレルギーなどの影響で、皮膚が痒くなる病気です。基本的に感知することは難しく、悪化させないよう付き合っていく必要があります。食べ物が原因の食物アレルギーも同時に発症することがあり、その場合は悪化することがあります。日々の食事の管理が大切になってきます。

胃捻転(いねんてん)

命に関わる病気としては「胃捻転(いねんてん)」に注意が必要です。胃がなんらかの原因によってねじれてしまう急性の病気で、短い時間で死に至ってしまうこともあります。ふらふらしていたり、吐く様子が見られる場合はすぐに病院へ。早期発見が大切になります。
 

ゴールデンレトリバーが高齢犬になったら

ゴールデンレトリバー

大型犬であるゴールデンレトリバーは、小型犬に比べ老化が早いといわれています。7歳頃からシニア期になります。

少しでも「変だな」と感じたらかかりつけの動物病院で見てもらうことが、病気の早期発見に繋がります。
 

ゴールデンレトリバーの運動について

活発で体力がある犬種なので、毎日しっかりと運動させます。

1日2回それぞれ1時間程度の散歩に加え、ボール投げやロープ引っ張りなど遊びの要素を取り入れると好奇心を満たしてあげることができますよ。

水遊びも好きなので、暑い夏の季節に取り入れてみて下さいね。

 

ゴールデンレトリバーのお手入れについて

ゴールデンレトリバー

お手入れ項目

被毛ケア
シャンプー
歯磨き
爪切り
耳掃除

ゴールデンレトリバーとの生活をより良くするためには、日々のこまめなケアが欠かせません。

被毛ケア

ブラッシングは、毎日、換毛期であれば1日2回を目安に行います。

スリッカーブラシで余計なアンダーコートを取り除いた後にコームで仕上げます。

シャンプー

1~2ヶ月に1回を目安に行います。

シャンプー前にブラッシングで余計な抜け毛を取り除いておくと、毛が絡みにくくなってシャンプーしやすくなりますよ。

シャンプーが終わった後は流し残しのないように、丁寧にすすぐことも忘れないでくださいね。

歯磨き

定期的な歯磨きは口腔疾患のケアに繋がります。

指に巻いたガーゼで歯の表面に付着した汚れをふき取るようにします。

爪切り

血管を傷つけないように、爪の先端から少しずつ切るようにします。万が一の時のために止血剤も用意しておくといいですよ。

耳掃除

耳掃除は、耳が汚れているタイミングで行います。

「耳垢が増えた」などいつもと違う様子であれば、病院で診察を受けるようにしてくださいね。

 

ゴールデンレトリバーのしつけについて

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しつけで大切なことは、飼い主がリーダーであるという関係性を理解してもらうことです。

賢い犬種なのでしつけで飼い主さんを困らせることは少ないですが、関係の構築が出来ていないと立場が逆転、手に負えない猛犬になってしまうこともあります。

 

ゴールデンレトリバーの飼育環境について

飼育環境

ゴールデンレトリバーが快適に過ごせる広めのスペースを確保します。室内には犬用のベッドやクレートを用意し、屋外にはフェンスやケージを設置しましょう。クレートとは、箱状の犬のおうちのようなもので、犬にとって寝床や安心できる場所となります。人が好きなので、屋内飼育が適しています。

食器類・床材

ご飯を食べる時に必要な食器を用意しましょう。水のみ用のボウルとフードのためのボウルを別々に準備してあげてください。食器類を選ぶ際は「耐久性はあるか」「滑りにくくないか」「大きさは適切か」といったことを目安に探してみてください。ゴールデンレトリバーは関節トラブルを抱えやすい犬種なので、滑りやすいフローリングは負担をかける場合があります。すべりにくい材質の床材を選ぶことをおすすめします。

首輪やリード・おもちゃ

散歩や運動をするときのために、首輪やリード・ハーネスを準備しましょう。遊ぶためのおもちゃや知育玩具なども用意しておくと、遊びを通して良好な関係性を築くことができますよ。

ドッグフードとおやつ

の健康管理のため、年齢に適した高品質の犬用のドッグフードを用意しましょう。水と餌だけで栄養が賄える「総合栄養食」と書かれたものを選択してください。飼育に応じて適切な量を与え、必要に応じておやつも用意するとコミュニケーションとしても利用できます。

トイレ用品

ゴールデンレトリバーを屋内で飼育する際は、排泄物を処理するための犬用のトイレトレーを用意します。また、トイレトレーニングのために新聞紙やトレーニングパッドも役立ちますので、一緒に揃えておくといいでしょう。

ケア用品

ゴールデンレトリバーの健康と衛生を保つために、シャンプーやブラシ、爪切り、歯磨きセットなどのケア用品を用意します。

かかりつけの病院

ゴールデンレトリバーが何かあった際や健康管理のために、かかりつけの動物病院も見つけておくと安心です。獣医師の診察や予防接種、必要な薬やサプリメントなどを考慮し予算を家計に組み込んでおくと、無理なく飼育することができますよ。

 

ゴールデンレトリバーの迎え入れについて

ゴールデンレトリバー

迎え入れにかかる費用

費用

20万円前後

ゴールデンレトリバーの迎え入れにかかる費用は、20万円前後です。

ただ、アメリカ系かイギリス系かによっても変わってきますし、両親のコンテストでの成績によってはさらに高くなることもあります。

子犬の選び方

子犬を選ぶときは、目が輝いている、鼻が適度に湿っている、骨格がしっかりしているなどのポイントをチェックしてくださいね。

迎え入れ方

迎え入れる方法としては、「ペットショップ」「ブリーダー」「里親制度」の3つがあります。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分にあって方法を選び迎え入れるようにしてくださいね。
 

ゴールデンレトリバー、アメリカ系とイギリス系の違い

ゴールデンレトリバーには2種類存在し、原産国とされるイギリス系と日本で流通が多いとされるアメリカ系が存在します。

パッと見同じように見えるかもしれませんが、歴史的背景や被毛、マズルの長さなどに違いがありますよ。

 

ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーとの違い

ラブラドールレトリバー

ゴールデンレトリバーとラブラドールは親戚のようにも思えますが、もともとの起源が違う全く別の犬種です。

一番わかりやすい違いとしては、「被毛の長さ」が挙げられます。

ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーの違いについては関連記事もご確認ください。

 

まとめ

ゴールデンレトリバー

いかがでしたでしょうか。

この記事では、ゴールデンレトリバーの飼い方について紹介しました。

すでに飼育している、これから飼育を考えている皆様のお役に立てる情報があれば幸いです。

大切な家族として迎え入れる方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

不安なことや疑問に感じたことは、プロに相談することもオススメです。

食事や運動をしっかり取り入れて健康をサポートし、愛犬と充実した毎日を送りましょう。

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