フレンチブルドッグはがっちりとした体つきで、コウモリの様な耳とスクエア形の少し大きな頭部が特徴的です。用心深いながらも好奇心旺盛で、人懐っこく愛嬌がある明るい性格をしていますよ。
この記事では、フレンチブルドッグの毎日のケアや散歩での注意点などをまとめました。
目次
フレンチブルドッグってどんな犬?
特徴
フレンチブルドッグは家庭犬として向いており、人懐っこさと愛嬌があるため人気の犬種です。少々頑固っぽい部分もあるため、しつけが難しいと感じる場合がありますが、賢いのでそこまで苦ではないでしょう。そのため初心者でも飼育しやすい犬種と言えます。
毛並み
フレンチブルドッグは短毛であり、季節の変わり目で毛が生え変わりますので、毎日のお手入れが大切になってきます。
フレンチブルドッグの日々のお手入れはどうする?
ブラッシング
シャンプー
爪切り
肛門腺しぼり
耳掃除
目の手入れ
歯磨き
シワの手入れ
フレンチブルドッグのお手入れは、ブラッシング、シャンプー、爪切り、肛門腺しぼり、耳掃除、目の手入れ、歯磨き、シワの手入れなどが必要です。日頃からよく観察する事で病気の早期発見につながりますよ。
ブラッシング
フレンチブルドッグは短毛種ですが抜け毛が多い犬種です。
ブラッシングは毎日、行ってあげてください。抜け毛が絡まってしまうと、皮膚トラブルの原因になってしまうことがあるので、ラバーブラシで優しくブラッシングするようにしましょう。皮膚についた汚れの除去や血行を促進する効果もありますよ。
シャンプー
シャンプーは2週間~1ヶ月に1回のペースで行います。
水が苦手な子が多いので、びっくりさせないようにお尻から流します。顔を洗うときは目や耳、鼻に水が入らないようにします。お湯は少しぬるいくらいが適温ですよ。
シャンプーやリンスのすすぎ残しや被毛の生乾きは皮膚病の原因になるので、シャンプー後はしっかり水洗いをし、タオルドライとドライヤーでよく乾かしてくださいね。
爪切り
爪切りも定期的に行ってあげてくださいね。犬の爪は硬いので犬用のギロチンタイプ爪切りがおすすめです。血管を切ってしまったときのために止血剤を用意しておくと安心ですよ。
足先は触られるのが苦手な子が多いです。無理をせずペットサロンや動物病院でしてもらうのも良いですね。
肛門しぼり
肛門腺から分泌液を出さないと炎症を起こしてしまう場合がありますので、月に1回程度はケアしてあげてください。
肛門腺はおしり周りの4時と8時の位置にあります。ガーゼで下から持ち上げて、絞り出すように動かします。上手くできると、中から臭いのある液体が出てきます。
お尻を床にこすりつける動きをする時は、溜まっている場合が多いですね。
耳掃除
垂れ耳の犬種ほどではありませんが、耳掃除も定期的に手入れが必要です。イヤーローションを使用して、見える範囲で汚れを取り除いてあげてくださいね。コットンのような柔らかいもので、表面に溜まった汚れを拭き取ります。
「耳垢が増えた」「耳から悪臭がする」と言った場合は、炎症が起きている可能性がありますので、病院で診察してもらってくださいね。
目の手入れ
目ヤニや涙やけが多い場合は、定期的にコットンで拭き取ってあげてください。汚れたままや濡れたままで放置すると、皮膚が黒ずんだり皮膚病の原因となりますよ。
目ヤニや涙やけの原因は様々な理由がありますので、あまりにも状態が続くようであれば病院で診てもらいましょう。
歯磨き
歯磨きは人と同じく、毎日行います。歯ブラシや歯磨き用ガーゼを使用し、1本1本丁寧に磨いてあげてくださいね。
口を触られるのが苦手な子が多いので、根気よく慣れさせてあげる事が大切です。
シワの手入れ
フレンチブルドッグは皮膚のたるみにより、鼻周りにシワができてしまいます。この部分は汚れが溜まりやすく、手入れを怠ると皮膚病の原因になることがあります。
濡れタオルでシワを伸ばしながら拭きとり、清潔に保ってあげてくださいね。
フレンチブルドッグは、いびきをかく?
フレンチブルドックは短頭種であり、いわゆる「鼻ぺちゃ」が特徴的な犬種でもあります。そのため気道が短く、いびきがかきやすい状態となっています。
基本的には生まれつきのものなので、そこまで心配しなくても大丈夫です。ですが、あまりにもいびきがうるさい場合や、途中で息が止まったような症状がみられる場合には注意しましょう。病気の場合は、手術により鼻の穴を広げる事で治療します。
普段から様子を確認してあげて下さいね。
フレンチブルドッグは、よだれが多い?
よだれが出る原因
体温調整
ストレス
病気
フレンチブルドッグといえば、よだれを垂らしているイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?フレンチブルドッグ以外でよくよだれを垂らす犬種としては、「セントバーナード」や「ブルドッグ」が有名です。
よだれはなぜ起こるのでしょうか?原因としては「体温調整」「ストレス」「病気」の3つが考えられます。
体温調節
犬のよだれは「体温調節」の機能をもちます。犬は、汗をかくことで体温調節することができない動物なので、代わりとしてよだれで調整するのです。
この場合のよだれ対策としては、室内の温度管理を徹底する必要があります。夏場は特に気を付けてあげて下さいね。
ストレス
始めていく公園や行きたくない病院など、なにかしらの原因で「ストレス」を感じることで、よだれを垂らしてしまう場合があります。
この場合のよだれ対策としては、リラックスできるものを与えてみましょう。お気に入りのおもちゃやお菓子などをあたえ、安心させてあげてくださいね。
病気
口内炎などの口腔内の病気の他、腎不全やてんかんなどの様々な「病気」が原因でよだれの量が多くなることがあります。
「よだれから悪臭がする」「ふいてもよだれが止まらない」といった症状があれば、病院で検査してもらいましょう。
普段からスキンシップで状態を確認!
上記の他、食べ物やおやつの匂いから生理現象としてよだれを垂らすこともあります。そんなよだれが可愛らしいと感じる一方で、実はあまりよくない状態だった・・・といった可能性もあります。普段からスキンシップを積極的にとり、ささいな変化を見逃さないようにしてくださいね。
フレンチブルドッグの散歩、注意点は?
散歩や運動の注意点
散歩の頻度や時間
過剰な運動量
季節による時間帯
フレンチブルドッグの散歩の際には、注意する点が3つあります。何も考えずに散歩を行うと、負担になってしまいますよ。
ここでは、頻度や時間、季節により散歩の行い方をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
散歩の頻度や時間
フレンチブルドッグは、それほど多くの運動量を必要とする犬種ではありません。幼齢犬では1日1回10分程度で、外の環境に慣れさせる程度に行うので十分です。成犬では、1日2回30分程度の散歩を行います。広場で自由に動き回ることがストレス解消になりますよ。
過剰な運動量
フレンチブルドッグは短頭種であり、鼻が短く呼吸器が短い犬種です。そのため体温調節がしにくく、呼吸困難になる可能性が高いため注意が必要です。暑い時期や温暖地方では、呼吸困難による熱中症が起こる場合もあります。適度な運動として散歩は大切ですが、やりすぎないようにしてくださいね。
季節による時間帯
散歩の時間にも注意が必要で、熱中症にならないように夏は朝早くか夜の涼しい時間帯にしか散歩ができません。春夏はアスファルトが熱くなるので、昼間の散歩は避けるようにしてください。夏のコンクリートでの散歩もオススメできません。足の裏を火傷してしまうことがあるからです。日が昇る早朝や、夕暮れ時の時間帯に散歩をするようにしましょう。
秋冬の散歩は、日中の暖かい時間帯に行うのがおすすめです。短毛種であるため、冬の早朝や夜の寒さは少し苦手なので避けてあげてください。
散歩や運動に準備しておくものは?
散歩や運動を行う上で「首輪もしくはハーネス」「ペット用の水筒」「おやつ」「ケア用品」などを持っていきましょう。特に暑い季節や運動量の多い時には、こまめに水分補給できるようにしましょう。長時間の散歩や運動には犬用のおやつやフードを持参して、必要な場合に給与できるようにしておくといいですよ。
フレンチブルドッグは太りやすい?
食欲旺盛で肥満になりやすい
フレンチブルドッグは食欲旺盛なので、他の犬種に比べ肥満になりやすい体質をしています。肥満になることで発症する病気が増えますので、普段から気にかけることが大切になりますよ。
適切な食事管理を行い、バランスの取れた栄養を提供しましょう。定期的な運動を取り入れ、体重を管理することも重要です。
総合栄養食と一般食
ドッグフードをメインで与えたい場合は、「総合栄養食」と表示されているドッグフードを選びましょう。これは水と一緒に与えるだけで、健康が維持できるドッグフードのことです。選ぶ際は原材料を必ず確認しましょう。主原料が「肉類」であることが望ましいですよ。
手作り食をメインで与えたい場合は、「一般食」と表示されているドッグフードがおすすめです。いわば「おかず」のようなものであり、トッピングとして利用することで手軽に栄養を追加することができます。
食事量
ドッグフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。ただ、体重との換算表は、愛犬が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。
ごはんを食べない・・・どうすればいい?
ご飯を食べない場合はいくつかの理由があり、主に「好みの味ではない・食べにくい」「体調不良や季節による食欲の低下」「食器や環境が気に入らない」「ストレスが溜まっている」「病気」などが挙げられます。
この場合は、以下の方法を取り入れてみてくださいね。
トッピングをしてみる
まずはドッグフードにササミなどをトッピングして与えてみて、食欲が改善されるかを確認してみてください。新鮮な生肉を原材料に利用しているドッグフードに切り替えるのも手ですよ。
フードを食べやすくする
食べづらさが原因の場合は、飼い主さんがひと手間加えてあげましょう。ドライフードであれば、ぬるま湯でふやかして香りを立たせるのも手です。ニオイで食欲を刺激することができます。
また、粒が大きいようであれば砕いてあげるのもいいでしょう。ウェットタイプとドライタイプを組み合わせれば嗜好性が高まり、また水分も一緒に摂取することができます。
食器や環境を変える
食べやすい食器に変更したり、食事する場所を変えてみるといいかもしれません。ストレスを抱えている場合もあるので、遊びや散歩の時間を増やして発散させるのもいいですね。
動物病院で診てもらう
食べない原因が病気の可能性もあります。食べたくても、食べられないのかもしれません。「好きなおやつも食べない」「ぐったりしている」「元気がない」といった様子が見られるようであれば、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
日々のケアや体重管理を大切に!
いかがでしたでしょうか。
ケアや体重管理など手のかかる犬種ではありますが、憎めない性格をしているのがフレンチブルドッグなのです。一人暮らしでなかったり、仕事に余裕があったりする手間をかけられる飼い主にオススメの犬種といえますよ。