特徴的なくしゃっとした顔と、悲しそうに見える表情が特徴的なシャーペイ。
あまり知られていませんが、被毛の長さによって3種類に分類され手触りなども様々ですよ。
この記事では、シャーペイの被毛の特徴と種類についてまとめました。
シャーペイの被毛の特徴
ベアコート
ホースコート
ブラッシュコート
シャーペイの被毛の長さは3種類で、「ベアコート」「ホースコート」「ブラッシュコート」に分けられます。
シャーペイは被毛の長さによって印象や手触りが変わる犬種なので、見た目だけではなくお手入れについてもよく考えて飼い主さんに合った子を選ぶことが大切ですよ。
ベアコート
「ベアコート」は、2.5cm以上の長さがある被毛を指します。
ホースコートやブラッシュコートと比べると長毛で、モフッとしていますよ。
毛先が絡みやすいなどといったことはないですが、フワフワの被毛を保つためには小まめなブラッシングが欠かせません。2日に1回を目安にブラッシングをしてあげてくださいね。
ホースコート
「ホースコート」は3種類ある被毛タイプの中で最も短く、チクチク・ザラザラした手触りをしています。
主に毛が抜けるのは換毛期ですが、とても毛が短いので服や絨毯などの繊維に毛が刺さってチクチクすることがありますよ。
ブラッシュコート
「ブラッシュコート」は、ホースコートに比べて少し毛足が長いのが特徴です。
約2.5cmほどの長さで、ゴワゴワ・チクチクした手触りのホースコートに比べると少しなめらかな手触りをしていますよ。
年間を通して少しずつ毛が抜けますが、小まめにブラッシングしてあげればそんなに気にはなりません。
シャーペイの毛色
金色がかったフォーン
ブラック
ブラウン
クリーム
サンド(砂色)
レッド
ライラック
シャーペイの毛色は、ホワイトの単色を除いてすべての色が認められています。
「金色がかったフォーン」「ブラック」「ブラウン」「クリーム」「サンド(砂色)」「レッド」「ライラック」などですね。
斑が入っていたり、部分的に色が変わっているなどの毛色は好ましくないとされますが、全身の自然な色の変化は許容されていますよ。
シャーペイの特徴
濃い藍色の舌
伸びる皮膚
ザラザラした肌
筋肉質な体型
濃い藍色の舌
シャーペイの舌は「濃い藍色」をしています。
これはチャウチャウやチベタンマスティフにも見られる特徴で、犬種の起源が同じだからではないかといわれています。
注意点として他の犬種よりも「チアノーゼ」という症状の見分けが付きづらいです。チアノーゼでは舌や唇が青くなるので、もとから舌が青いシャーペイは症状の判別がしづらいのです。
シャーペイの場合、チアノーゼの判断は舌ではなく「唇」でしてあげてくださいね。
伸びる皮膚
子犬のシャーペイは、顔以外に体の皮膚にもシワが寄っています。
成犬になるにつれて背中や首周りの大きなシワ以外は目立たなくなりますが、皮膚は引っ張るとビヨーンと伸びますよ。
これは、闘犬として使われていた頃の名残です。「致命傷にならないため」「かみついてきた相手をすぐに振り払えるようにするため」など対戦相手にかまれた時に大ケガをしないよう改良されました。
ザラザラした肌
シャーペイは中国語で「沙皮」といい、「砂のような皮膚」を意味しています。
ザラザラした紙やすりのような皮膚とチクチクした被毛の手触りは、闘犬として戦う時に役立つように改良されたもので対戦相手が噛みついたりしがみつきにくくなっていますよ。
筋肉質な体型
シャーペイの手足は太く、筋肉質でがっちりしています。
馬のような胴体に、龍のような足※と例えられることもありますよ。
シャーペイは筋肉質なので写真などでは大きく見えるかもしれませんが、中型犬なので実際に見ると意外と小柄でビックリしますよ。
※デズモンド・モリスは、シャーペイの事を「耳は貝殻、鼻は蝶の羽根、頭はメロン、顔は老人、首は水牛、臀は馬、肢は龍」と表現している。
お気に入りの子を見つけよう!
シャーペイの被毛は3種類ありますが、性格などに大きな違いはありません。
自分の感性やライフスタイルに合う子を選び、シャーペイとの濃密なドッグライフを楽しんでくださいね。