シャーペイは、家族や仲間であると認めた人には忠実で愛情深い犬種です。
より良い関係を築くためにもシャーペイの事を信頼し、また信頼される間柄を築くことが大切ですよ。
この記事では、シャーペイのしつけ方や一緒に生活していく上での注意点をまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
まずはシャーペイの歴史から知る
シャーペイの起源は古く、紀元前200年ごろにはすでに中国で飼育されていました。
世界中で愛されているシャーペイですが、歩んできた歴史は決して平坦なものではありませんでした。
1949年の中華人民共和国誕生にともなって犬を飼うことが禁じられ、1950年代に起こった共産主義革命で犬を飼う事は「退廃の象徴」であるとみなされるようになったことでシャーペイを含む多くの在来犬が大量殺戮されることになります。
絶滅の危機に瀕しながらも台湾や香港で細々と血統を繋ぐ中で、香港のブリーダーMatgo Law氏がシャーペイの危機的な現状をメディアを通して世界に発信した事で、アメリカの愛犬家の目に留まり今日に至ります。
シャーペイはしつけるコツ
社会性を身につけさせる
飼い主さんと強い信頼関係を築く
シャーペイは闘犬・食用として育てられてきた歴史があるので、少ししつけが難しいです。
飼い主さんとシャーペイ、お互いがより充実した毎日を過ごすためにも幼犬期から根気強く「社会性を身につけさせる」「飼い主さんとの信頼関係を築く」などのしつけを繰り返し教える事が大切ですよ。
社会性を身につけさせる
幼犬のころに兄弟犬や他の犬と触れ合う機会をたくさん持つことで、遊び方や力加減などを学び、強い闘争心もコントロールできるようになります。
本来の性格である「沈着冷静で優しい」一面を引き出すためにも、うまく褒めながら時に厳しく社会性や協調性を教えてあげてくださいね。
飼い主さんと強い信頼関係を築く
警戒心が強く、「飼い主さんの制止を聞かず他の犬と争う」「子どもや小さな動物にとびかかる」「いきなり突進する」などの行動をとることがあるからです。
頑固で飽きっぽい面があるのでトレーニングには根気が必要ですが、4~6ヶ月前後で理解してくれるようになるので諦めずに続けることが大切ですよ。
シャーペイの問題行動、原因は?
問題行動の多くは、ストレスが原因になっていることが多いです。
激しい運動は必要ないですが、1日1時間程度はリフレッシュも兼ねて外に連れ出してあげることが大切ですよ。天候が悪く、散歩に行けない時は屋内でしっかり遊んであげてくださいね。
シャーペイは体力・知力・精神的な刺激を好むので、ゲームのように考え楽しみながら運動できる遊びもおすすめです。
性格・運動面から考えると、完全室内で生活させるよりも好きなときに庭に出て走り回れるような環境での飼育が理想的だといえます。
シャーペイの無駄吠えのしつけ
警戒心が強い犬はよく吠えますが、シャーペイはいつでも自信満々な性格をしているので滅多なことでは吠えません。
ただ、自信に満ち溢れている犬と接する時は飼い主さんが主導権を握っておく必要がありますよ。
幼犬期から常にリーダーは飼い主であることを理解させておくといいですね。
シャーペイの噛み癖のしつけ
他の犬種と同じように、噛むという行為の背景には必ず原因があります。
闘犬として活躍していた歴史をもつ犬種なので、噛み癖はきちんと躾ける必要がありますよ。
歯がむず痒くて噛むのであれば「噛んでも良いオモチャを渡す」、面白がって飼い主さんを噛むのであれば「無視」するようにします。
噛んでも面白いことはないと理解させることが大切です。
シャーペイのトイレのしつけ
上手にできたら褒める、失敗しても叱らないを心がけることが大切です。
床をかぎまわるなどの排泄のサインが見られたら、サークル内のシートの上に移動させ排泄させます。
サークルを若干狭くして、トイレで失敗すると自分のテリトリーが汚れると理解させることも大切ですよ。
シャーペイの散歩のしつけ
シャーペイは闘争心が強いので、本能的に他の犬や子供に飛びついてしまうことも少なくないです。
飼い主さんが闘争心をコントロールできるようにしてあげることが大切ですよ。
「リードを引っ張らせない」「飼い主さんの命令に従う」などの基本的なしつけだけでなく、他の犬との触れ合いをもつことで社会性や協調性を身につけさせておくこともおすすめですよ。
シャーペイの最高のパートナーに!
シャーペイには気難しい一面もあるので、お互いが信頼し合える関係を築くまでには時間がかかります。
また、珍しい犬種のため情報が少なく情報交換も難しいですが、しっかりとしつけをすれば最良のパートナーになれる犬種なのでじっくりと時間をかけて絆を深めてくださいね。