ジャイアントシュナウザーの歴史は?飼育環境や散歩の頻度、病気は?

ジャイアントシュナウザー

ジャイアントシュナウザーは、数多くいる使役犬の中でも傑作といわれる犬です。警察犬に用いられたこともある能力の高さを生かして、現在では災害救助犬など幅広い分野で活躍してますよ。

この記事では、ジャイアントシュナウザーの歴史や散歩の頻度、気をつけたい病気についてまとめました。

ジャイアントシュナウザーの歴史は?

ジャイアントシュナウザー

19世紀初頭に、スタンダードシュナウザーを改良し、大型化させて誕生しました。

 

ドイツ南部を中心に牛追い用の犬として働いていましたが、貧窮の時期に大量の食餌を必要としたため、人気が衰えていってしまいました。しかし19世紀の後半には、家畜追い犬や護衛犬として人気を取り戻しました。

出典:JKC「ジャイアント・シュナウザー」
出典:藤田りか子 著/リネー・ヴィレス 編集協力「最新 世界の犬種大図鑑」
出典:若山正之監修「まるごとわかる犬種大図鑑」
出典:ブルース・フォーグル著/福山英也監修「新犬種コンパクト図鑑」

 

ジャイアントシュナウザー、散歩の頻度は?

ジャイアントシュナウザー

散歩

頻度:1日2回
時間:それぞれ1時間ずつ

ジャイアントシュナウザーは大型犬で運動量を必要とする犬種なので、1日2回それぞれ1時間程度の散歩が欠かせません。運動不足は肥満の原因にもなりますし、肥満は股関節形成不全のリスクを高めます。

ただ歩くだけの散歩ではなく、運動量の多いゲームやジョギングなどを組み込むようにしてくださいね。週末だけでも構わないのでドッグランなどに連れて行って思いっきり運動させてあげると喜んでくれますよ。

 

ジャイアントシュナウザー、かかりやすい病気は?

ジャイアントシュナウザー

かかりやすい病気

外耳炎
股関節形成不全
髄膜炎

ジャイアントシュナウザーは丈夫な犬種ですが、気をつけたい病気として「外耳炎」「股関節形成不全」「髄膜炎」があります。

 

外耳炎

病名 外耳炎
症状 耳垢がベトつく、耳をしきりに掻く
治療法 耳の洗浄、構成物質や抗真菌剤の投与
対策法 定期的な耳のケア

外耳炎は真菌や細菌、寄生虫などさまざまな原因で発症する耳の病気です。外耳道に炎症が起こるので「かゆみ」「耳垢がベトベトして臭う」症状がみられます。

治療法は耳の洗浄がおすすめですが、細菌や真菌の繁殖が原因の場合は抗生物質や抗真菌剤を用います。耳垢が溜まっていないかを普段からチェックすることが対策法になります。

外耳炎は慢性化、再発しやすい病気なので根気よく治療を続けることが大切ですよ。

 

股関節形成不全

病名 股関節形成不全
症状 腰を振るように歩く、運動を嫌がる
治療法 安静療法・投薬治療・外科治療
対策法 肥満・激しい運動を避ける

股関節形成不全は股関節が正常に形成されていないことや変形することにより、歩き方などに異変を起こす病気です。

「腰を振るように歩く」「足を引きずる」「ウサギ跳びのような走り方をする」などの症状がみられます。

治療法は内科治療と外科治療があります。症状が軽い場合は運動や食事の管理を行いつつ、抗炎症剤や鎮痛剤などを長期に渡って投与します。症状が重く内科的治療が期待できない場合は、外科手術を行います。

肥満にならないように食事管理に気をつけること、激しい運動を避けることが対策法になります。股関節形成不全の7割は遺伝が原因といわれているので、親犬に股関節異常が見られないかを入手前に確認しておくことが大切ですよ。

 

髄膜炎

病名 髄膜炎
症状 全身のけいれん、発熱、視覚障害など
治療法 薬物療法、放射線治療
対策法 予防接種など

髄膜炎は、脳を保護している髄膜に細菌やウィルスが感染して炎症を起こしている状態のことをいいます。症状としては「全身のけいれん」「発熱」「視覚障害」などがみられます。

治療法は発症原因によって異なりますが、ウイルス感染の場合は抗生剤やインターフェロン療法などの対症療法が主となります。

肉芽腫性髄膜炎や壊死性髄膜炎では、免疫抑制剤や放射線療法、抗けいれん薬などを使って治療します。

脳炎は完治が難しい病気ですが、ウイルス性であればジステンパーの予防接種を受けることで対策をとることができます。必ず受けるようにしてくださいね。

 

アクティブな生活を一緒に楽しもう!

ジャイアントシュナウザー

ジャイアントシュナウザーはあまり馴染みのない犬種ですが、責任感と忠誠心が強いので家庭犬としても最適な犬です。

飼育環境など乗り越えなければならないハードルも多いですが、一緒に過ごす時間は充実したものになること間違いなしですよ。

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