家庭犬としてだけでなく、使役犬としても日本でも高い人気を誇るラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバー。
外見が似ているため親戚関係にあると勘違いされることも多いですが、この2犬種には相違点もあります。
この記事では、ラブラドールレトリーバーとゴールデンレトリーバーの違いや共通点についてまとめました。
目次
ゴールデンレトリバーの歴史は?
ダッドリー・マーシュバンクスが1865年に購入した1匹のウェーブ掛かった黄色の被毛に覆われた犬がゴールデンレトリバーの起源です。
その犬とツウィードウォータースパニエルを交配して生まれた4匹を基に約10年をかけて、ウェイビーコーテッドレトリーバー、アイリッシュセッター、ブラッドハウンドなどとの交雑を重ね、今日のゴールデン・レトリバーが誕生しました。
1903年にはイギリスケネルクラブに初登録され、1938年にゴールデン・レトリーバー・クラブ・オブ・アメリカ(GRCA)が設立されています。
ラブラドールレトリバーの歴史は?
1880年代にバクルー公家の繁殖計画のため、マルムズベリー伯家から贈らたエイヴォン(バクルー・エイヴォン)とネッドという犬が直接の祖先であると考えられています。
その後ナトゥスファド卿とピーター・ホーカー大佐が新犬種であるラブラドールレトリバーの公式標準策定に尽力し、現在の『英国標準』が生まれました。
1903年にEKC、1917年にAKCから認定され、1991年には人気ナンバーワンの犬種となりました。それ以降、今日までずっと高い人気を保ち続けています。
ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバー、共通点と違いは?
ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバーには「明朗な性格」「水遊びが好き」「訓練性が高い」という共通点があります。
性格面では両方とも人懐こい性格をしており、水中で活動する役割を担ってきた歴史があるので水遊びが大好きです。
容姿が似ているので長毛種と短毛種の違いだけだと間違われることも多いですが、交配種が違うので血縁関係はありません。
ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバー、お手入れの頻度は?
お手入れは、基本的に毎日行うようにします。
毛の長さこそ違いますが、ゴールデンレトリバーもラブラドールレトリバーもダブルコートの犬種なので小まめなお手入れが欠かせないからです。
ラブラドールレトリバーは、コームかラバーブラシで手入れをしてあげれば十分です。
ゴールデンレトリバーはコームで毛を梳いた後、スリッカーブラシソフトタイプで抜け毛を取り最後に獣毛ブラシでツヤを出すようにするといいですよ。
どちらを選んでもかけがえのないパートナーになってくれる!
ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーの2頭の違いは歴史と見た目(長毛種と短毛種)なので、好みで選んでも問題ないです。
どちらも人が大好きで優しい犬種なので、しっかりとしたしつけや飼育方法を行えばかけがえのないパートナーとなってくれますよ。