渋谷駅の待ち合わせスポットとして有名な「忠犬ハチ公」のモデルは、秋田犬です。
飼い主に尽くした感動的なエピソードが残っていますが、迎え入れに際してはどんなしつけを心がければ良いのでしょうか。
この記事では、秋田犬のしつけのポイント4つをまとめました。
目次
「秋田犬=凶暴」ではない
本来の秋田犬は穏やかで、飼い主への忠誠心あふれる性格をしています。
犬が凶暴になるかはしつけ次第であり、犬種に依存するものではありません。
凶暴化する背景には「ストレス過多」「社会性が不十分」といった原因があることを理解し、解消してあげることが大切です。
秋田犬の性格を決めるのは1歳までのしつけ!
犬の性格は、1歳までの環境や過ごし方で大きく変わるとされています。
子犬期に人間や犬との接触がほぼなかった子は特に臆病になりやすいため、この時期のしつけがとても大切なのです。
十分な社会性を身につけられなかったことでさらに警戒心が強くなり、その結果「噛みつき」「威嚇」といった攻撃的な行動に繋がってしまういます。
秋田犬の子犬のしつけ1.「待て」
「待て」ができると、突発的な事故やケガを防ぐ事にも繋がります。
大型犬で力が強い秋田犬には、必ず覚えさせておきたいしつけの1つですよ。
しつけ方
まず「待て」といってリードの端を持ち、愛犬から離れます。
愛犬が勝手に動いてしまったら、怒るのではなく「無視」をして元の場所に戻します。
飼い主が側に戻るまで待てたら「待ての姿勢のまま」褒める。この繰り返しで覚えてくれますよ。
秋田犬の子犬のしつけ2.「噛み癖」
噛むという行為の背景にある原因を理解した上でしつける事が大切です。
子犬の頃であれば、「歯や歯茎がムズ痒い」「噛んだ時の飼主さんの反応が面白い」といった理由で噛んでしまう事が多いですよ。
しつけ方
ムズ痒くて噛むのであれば、噛んでも良いおもちゃを渡します。
飼主さんの気を引きたいがゆえに噛むのであれば、「無視」するようにします。
相手にせず無視をする事で、噛んでも良いことはないと理解させる事が大切ですよ。
秋田犬の子犬のしつけ3.「吠え癖」
秋田犬は声量が大きいので、吠え癖は近所に多大な迷惑をかけることになります。
飼い主さんにとっては気にならないとしても、他の人にとっては「騒音」となりうるからです。
しつけ方
秋田犬に限った話ではないですが、吠え癖には必ず理由があり、むやみやたらに吠えているわけではありません。
吠えたからといってすぐに叱るのではなく、「運動不足を解消する」「コミュニケーションをたくさんとる」といった根本的な原因の解決心がけることが一番大切ですよ。
秋田犬の子犬のしつけ4.「トイレのしつけ」
犬には、決められた場所で用を足すという習慣がありません。
大型犬に分類される秋田犬は排泄物の量も多いので、トイレのしつけは共同生活を行う上で必要となります。
しつけ方
トイレのしつけを教える上で大切なことは、「成功したら褒める」「失敗しても絶対に怒らない」ことです。
ソワソワするなどの排泄前のしぐさを見せたら、トイレシートの上に連れて行き用を足させます。上手にできたら褒めることを繰り返す事が大切ですよ。
もし失敗したとしても叱ることもいけません。「排泄行為そのもの」を叱られていると勘違いして、排泄を我慢したり目立たない部屋の隅っこで排泄をするようになったりといった問題行動に繋がりかねないからです。
しつけは子犬の頃からの積み重ねが大切
犬を迎え入れるということは、愛犬が起こしてしまった行動に対しても責任を負うということです。
人間や他の犬と共存に欠かす事ができない社会化トレーニング、そしてしつけをしっかりと行うようにしてくださいね