パグは、目の病気にかかりやすい犬種としても知られています。
何が原因で目の病気になりやすく、どういったことに気をつければいいのでしょうか。
この記事では、パグがかかりやすい「眼球突出」などの目の病気についてまとめました。
パグは目の病気にかかりやすい?
パグが目の病気にかかりやすいのは、目が突出しているからです。
「遺伝的な要素」もありますが、散歩の時や遊んでいる時にぶつけたり、けんかや自分の足でひっかいてしまうことで負った「外傷」が原因になっていることがほとんどですよ。
パグの目の病気、眼球突出に注意!
眼球突出は、頭部に強い衝撃を受けることで眼球が飛び出してしまう症状のことです。
「他の犬とのケンカ」「交通事故」「落下事故」といった後頭部への強い衝撃が原因で発症することが多いです。
症状
「眼球突出」のほか、「角膜や結膜の充血」「浮腫」などがみられます。
早めに処置しないと眼球の乾燥や壊死が起こるため、失明することもありますよ。
治療法
治療法は、原因によって変わってきます。
基本的には点眼薬で炎症を抑えつつ、眼球を正常な位置に押し戻すことで治療を行います。その後、炎症が治るまではまぶたの一部を縫い合わせた状態で点眼薬の投与を続けます。
眼球の損傷があまりにもひどかったり、視力の回復が期待できない場合は「眼球摘出手術」を行わなければなりません。
パグがかかりやすい目の病気3選
角膜炎
白内障
緑内障
角膜炎
角膜炎とは、異物や外傷によって目の角膜が刺激を受け炎症を起こした状態です。
痛さから目をシバシバさせたり、目ヤニや涙で目の周りが汚れたりしますよ。
治療は症状が軽度であれば点眼や内服薬の投与、重症であれば外科的手術や保護用コンタクトを装着することもあります。
白内障
白内障は、水晶体の一部もしくは全部が加齢や遺伝・外傷などの原因で変性・白く濁る病気です。
進行すると水晶体が白く濁るため、「よくぶつかる」「ちょっとした音に驚く」など行動異常がみられるようになります。
点眼薬で進行を遅らせる内科的治療もありますが、根本的な治療を望むのであれば外科的治療が必要です。
緑内障
緑内障には「原発性」「続発生」「先天性」の3種類がありますが、パグは続発生緑内障を発症するケースが多いとされています。
眼圧が上昇することによる「眼球の不快感」、痛みによる「まばたきの増加」などがみられ、治療は眼圧の上昇を抑えるための点眼や、レーザー治療、手術などが行われます。
頭に衝撃を与えない!
表情ゆたかで大きな目をもつパグには、目の病気がつきもののです。
飼い主さんは愛犬の目を傷つけなように、「草むらの散歩コースは避ける」「他の犬とのケンカに巻きこまれないようにする」など、愛犬の目をケアする意識を持ってあげてくださいね。
また、眼球突出は失明の恐れもある危険な症状ですので、普段から頭に大きな刺激を与えないように気をつけてくださいね。