シベリアンハスキーは漫画のキャラに登場したことから、日本で人気となった犬種です。
外見がアラスカンマラミュートという犬種とよく似ていることから見分けがつかない方も多いのではないでしょうか。
この記事では外見がよく似ているアラスカンマラミュートとシベリアンハスキーの違いや見分け方、お互いのルーツについてまとめました。
アラスカンマラミュートとシベリアンハスキー、特徴の違いは?
体の大きさ
耳
目の色
しっぽ
シベリアンハスキーもアラスカンマラミュートもオオカミのような外見で似ています。どちらも分厚いダブルコートの被毛をもっています。
もちろん違う犬種なので見分けられる点はいくつか存在しますよ。目でみてわかる違いを4つ紹介します。
体の大きさ
シベリアンハスキーよりもアラスカンマラミュートの方が体がひとまわり大きいです。大きさと体重は以下の表の通りです。
シベリアンハスキー | 体高:51~60cm 体重:16~27kg |
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アラスカンマラミュート | 体高:58~63cm 体重:34~38kg |
耳
耳と頭の違いもわかりやすく、シベリアンハスキーの耳は両耳が近くて高い位置についています。一方、アラスカンマラミュートの耳は両耳が離れていて低い位置についています。
目の色
ダークカラーはどちらにも共通した眼の色ですが、ブルーやバイカラーはシベリアンハスキーにのみ確認されています。アラスカンマラミュートの眼の色はダークカラーのみです。
しっぽ
立ち止まっているときのしっぽの状態でみわけることができます。
シベリアンハスキーのしっぽは自然と垂れた状態になっていますが、アラスカンマラミュートのしっぽは軽く巻き上がった形になっています。
柴犬や秋田犬のしっぽほど巻きあがってはいませんが、シベリアンハスキーのしっぽとは明らかに違う形をしていますよ。
シベリアンハスキーのルーツ、歴史は?
狼のような遠吠えをする特徴をもっているシベリアンハスキーは、シベリア北東やチュルスキー山脈が原産の犬種です。「チュクチ族」という民族に何百年にも渡って愛されてきました。
チュクチ族はソリ引きや番犬、ボート引き、そして猟犬としてシベリアンハスキーを飼育していました。
シベリアンハスキーが注目されたのは1910年に行われたソリのレースだったとされ、後にアラスカに輸入、ソリで約657kmを走破したという記録も残っています。
日本では1980~1990年に佐々木倫子さんの漫画「動物のお医者さん」や映画「南極物語」が大ヒットした事で人気犬種への仲間入りを果たします。「ハスキー」の名前は、遠吠えする声がしわがれることに由来していますよ。
アラスカンマラミュートのルーツ、歴史は?
アラスカ北西部の「ノートンサウンド」にいたマラミュート族が、ソリ引きや狩猟をさせるために飼育した犬がルーツとされていますが詳細は不明です。
1896年頃にゴールドラッシュの影響でアラスカに多くの人が入国し、娯楽の一貫としてアラスカンマラミュートの「ソリレース」を楽しんだことから知名度が上がります。
そりを早く引く犬を作出するために交配が繰り返され、純血のアラスカンマラミュートは一度絶滅に瀕してしまいます。ニューイングランドの犬ソリレース愛好家たちが必死に繁殖を行い、現在に至りますよ。
素早いハスキー、パワフルなマラミュート
アラスカンマラミュートとシベリアンハスキーはよく似ている犬種同士で、互いのルーツも寒い地方のソリ犬で同じです。
この記事では両犬種の特徴の違いをいくつか紹介しましたが、ルーツであるソリの引き方にも違いがありました。
シベリアンハスキーは軽い荷物を早く短い距離運ぶことを得意としていましたが、アラスカンマラミュートは重い荷物を長距離運ぶことを得意としていたそうですよ。