凶暴なイメージを持たれがちな犬種のロットワイラーですが、トレーニング次第ではドーベルマンやシェパードに劣らない能力を発揮することができます。
この記事ではロットワイラーの子犬のしつけ方、大きさや気をつけたい病気、散歩の注意点についてまとめました。
ロットワイラーの子犬、しつけ方は?
社会性
待て
噛み癖
ロットワイラーは賢く、訓練に適した犬種ですが、独立心が強いのでしつけには苦労するかもしれません。「社会性」「待て」「噛み癖」が幼犬期の大切なしつけです。
ロットワイラーが本来もつ、飼い主に従順で穏やかな性格を引き出してあげてくださいね。
まず「社会性」の訓練は欠かせません。大型で力が強いロットワイラーがこどもや他の動物を襲ってしまうと大変なことになります。
力がまだ強くない子犬のうちに多くの犬や人と触れあう経験を持たせて、「待て」を優先的にしつけてください。
また、ロットワイラーは強靭なアゴと鋭い歯を持っており、噛む力は120~149kgもあるといわれます。噛み癖を子犬の頃にしつけておくと安心ですね。
ロットワイラーの子犬、大きさや気をつけたい病気は?
体長 56~69kg
体重 35~60kg
前十字靭帯損傷
股関節形成不全
骨肉腫
胃捻転
ロットワイラーの大きさは、体高が56~69㎝、体重が35~60kgで大型犬に分類されます。
気をつけたい病気はロットワイラーが特になりやすい「前十字靭帯損傷」と、大型犬種に多くみられる「股関節形成不全」「骨肉腫」「胃捻転」です。
前十字靭帯損傷
「前十字靭帯損傷」は病気ではありませんが、「靭帯が弱くなる」「肥満でひざに負担がかかる」などの理由で、ひざの靭帯が切れるケガです。年齢とともに発症率が上がります。
痛みから、足に体重をかけないように歩く歩行異常がみられます。
股関節形成不全
発症は親からの遺伝が多いですが、ロットワイラーのような大型犬の場合「生後60日の間の急激な体重増加」も大きな原因のひとつとされています。
前十字靭帯損傷と同じく歩行の異常がみられます。「肥満にさせないこと」と「運動で強い筋肉と靭帯を作ること」が対策のポイントです。
骨肉腫
骨肉腫は骨にできるガンで、進行の早い危険な病気です。肺に転移しやすく死亡率も高いです。強い鎮痛薬であるモルヒネでもコントロールできないほどの痛みで、完治も困難です。治療は足を切り取る手術をするしか、現状ありません。
胃捻転
胃捻転も死亡率が高い病気で「吐こうとしているのに何も吐けない」「大量のよだれを垂らす」「お腹が膨れる」「呼吸が苦しそう」などの症状がみられます。
「食事を複数回に分ける」「食後すぐの運動はさせない」など飼い主さんの心がけで対策が可能です。
ロットワイラーの子犬、散歩時間や注意点は?
1日2~3回1時間程度
時間帯
運動量
ロットワイラーは運動欲求が強い犬なので、散歩は1日2~3回1時間程度が理想的です。散歩の際の注意点は「時間帯」「運動量」です。
「時間帯」ですが、散歩は涼しい時間帯に行ってください。暑さに強くない犬種なので、夏場は早朝や夕方などの気温が低い時間帯を選んであげてくださいね。
また「運動量」が他の犬種よりも多いです。普通の散歩に加えて、自転車による引き運動やドッグランなどでの豊富な自由運動を取り入れてあげてください。生後10ヶ月までは関節に影響が出るので、普通の散歩のみ行ってくださいね。
運動欲求を満足させないとストレスが溜まり、他人に向かって吠えるなどの威嚇行動や攻撃行動にもつながりますよ。
しつけ次第で従順なガードドッグに
ロットワイラーは別名「生きた金庫」とよばれ、飼い主の言いつけは必ず守るほど従順に育つ犬種です。この記事で紹介したしつけのポイントを抑えて、強い攻撃性をうまく抑えて飼育してください。
気の強い性格の犬種ほど、なついたら飼い主に甘えやすいといいますよ。本気でしつけをしてみたい方、大型犬好きの方は検討してみてはいかがでしょうか。