一人暮らしの方や共働きの家庭でもあっても、犬を飼う方が増えています。仕事をしている方はどうしても、愛犬に留守番してもらわなければいけません。
犬は本来群れで生活していた動物です。一人になるのは不安だったり寂しい気持ちだったり、どうしても精神的な負担がかかってしまいます。
急な長時間の留守番が必要になっても順応できるよう、普段から愛犬に合った留守番のトレーニングが必要です。今回は、屋内でも屋外でも飼うことができる順応性の高い柴犬に注目して、安心して留守番してもらうコツをご紹介します。
目次
柴犬は長時間の留守番ができる?
留守番に慣れていれば、長時間であってもストレスなく過ごせる子が多いとされています。これは、柴犬の多くがベタベタするのをあまり得意にしておらず、自分の時間を好む子が多いからです。
ただ、長時間の留守番ができるかは犬それぞれの性格や生活環境、訓練の度合いが関係しているため、一概に柴犬は長時間留守番できると断言できません。
柴犬は飼い主に忠実
元々、猟犬や番犬として活躍していた柴犬は、賢く勇敢で独立心があります。頑固なところもありますが、飼い主には忠実なので子犬のころからしつけができていると良いですね。
飼い主の傍にずっといたいと思う性格ではないため、少しずつ留守番に慣れさせていきましょう。
たとえ留守番に慣れている子でもお留守番前に「長めに散歩に行く」「長めにおもちゃで遊んであげる」などの配慮は忘れずにしてあげてください。
子犬のころはできるだけ一緒に
独立心を持っている柴犬であっても、個体差はあって中には寂しがり屋な子もいます。特に、子犬のころは性格を形成していく大切な時期です。長時間の留守番は不安やストレスが積もる原因になるので、できるだけ留守番させず一緒に過ごしてください。
柴犬に留守番してもらうときの注意点は?
留守番前に、ソワソワしたり不安そうな様子をしたりしていないかを確認するようにします。不安そうな様子があるなら短時間から練習をし直して、「留守番は不安ではない」という経験を積んでいくことが大切ですよ。
帰宅したら、まず「おすわり」をさせるなどして柴犬も落ち着かせてから、撫でたりおやつをあげたりコミュニケーションを取るようにしてくださいね。
分離不安症の可能性を考えて
帰宅時に粗相をしていたり、家具を噛んで壊してしまっていたり、問題行動を起こしていることがあります。これは飼い主さんと離れたことで過度な不安、ストレスを感じて起こる「分離不安症」の症状です。
留守番の度に上記のような行動をしている場合は、そもそも留守番させないような対策をしていくしかありません。ペットシッターやペットホテル、精神的な疾患を専門とした獣医師に診てもらうなど、改善していく必要があります。
参考:犬の病気辞典|分離不安症
留守番させるときはケージやサークルに
留守番してもらうときに家の中を自由に動き回れる状態になっていると、家具や電化製品のコードをかじったりイタズラする可能性があります。
特に電化製品は感電するリスクもあるので、ケージやサークルを活用して安全に留守番ができるようにしましょう。
ケージやサークルには、ベッドにトイレ、水を用意するほか、一人でも遊べるおもちゃがあれば尚良いですね。部屋を柵などで区切って、広くスペースを取る方法もおすすめです。
飼い主が必ず帰ってくると理解してもらう
いきなりケージにいれて留守番させるのはNGです。突然ケージにいれられ一人にされると、飼い主さんが帰ってこないんじゃないかと不安になってします。まずは「飼い主さんは必ず帰ってくるから大丈夫」と分かってもらうことが大切です。
愛犬をケージに移動させ、飼い主さんは1分ほど愛犬の視界に入らない場所に行きます。徐々に時間を延ばしていき、愛犬が一人になることに慣れてもらいます。吠えたとしても無視して、決めた時間は守って愛犬から離れてください。
必ず帰ってくることが分かれば、リラックスして留守番できるようになるでしょう。
出かける前の挨拶は控えめに
愛犬をケージに移動させ外出するときに声をかけるのはおすすめしません。都度挨拶をしていると、愛犬は飼い主さんがいなくなることに気付き、不安になってしまいます。
寂しいかもしれませんが「飼い主が出かけることは当たり前」と知ってもらうためにも必要なことです。
柴犬のお留守番にあると便利なグッズ
ペットカメラ
おもちゃ
自動給餌器
ペットカメラ
外出中、家でお留守番させている愛犬の様子って気になりますよね。そんな不安を解消できるのが、設置型ドッグカメラです。
スマホと連動させることも可能なカメラがあり、お留守番中の愛犬の様子をいつでも確認することが可能です。
愛犬に声で呼びかけられるスピーカーや、愛犬の吠え声が大きい時にスマートフォンに通知を送信する「緊急時のお知らせ」機能など、うれしい機能があるカメラも!
一人でも遊べるおもちゃ
留守番の時は構ってあげられないので、寂しさや退屈を紛らわらせることができる「おもちゃ」があると便利です。
一人遊び用のおもちゃには、特に丈夫で安全なものを選ぶようにしてくださいね。すぐに壊れそうなおもちゃは誤飲の恐れがあるのでおすすめできませんよ。
自動給餌器があると便利
外出の時間は、愛犬のご飯の時間をまたいでしまうこともあります。スマホと連携をした自動給餌器があれば、急な外出時や帰宅が遅くなったときにも対応できます。
柴犬の留守中、室温調節を忘れずに
柴犬は冬の寒さには比較的強いですが、夏の暑さは大の苦手としています。
熱中症を予防するためにも、夏場は冷房を使い室内温度を28℃前後に設定するようにします。
ジェルマットや冷感マットなどを使用するのも悪くないですが、「新鮮な水を好きなだけ飲めるようにすること」「涼しい部屋でお留守番させること」を忘れないでくださいね。
長時間の留守番に備えてトレーニングを
単身者や共働きの家庭で犬を飼う例も増え、長い時間の留守番が必要というケースも珍しくありません。
留守番のトレーニングは早めに始め、いきなり愛犬に留守番させるなんてことがないようにしましょう。一人の時間を楽しめるおもちゃなど退屈しない工夫をして、徐々に留守番できる時間を延ばすトレーニングをしてみてください。
自分だけの時間を必要とする柴犬は、慣れれば上手に留守番をしてくれることが多い犬種です。それぞれのライフスタイルに合わせた工夫をしてみてくださいね。