筋肉質で屈強なイメージのあるドーベルマンは、もともと警備犬として生み出された犬種です。
「尖った耳」や「短い尾」はドーベルマンの特徴ともいえますが、実は人工的に作られたものであることをご存知でしょうか。
この記事では、ドーベルマンの断耳や断尾の必要性、目的や手術費用についてまとめました。
目次
ドーベルマンの尖った耳は断耳によるもの
ドーベルマンといえば、三角の尖った耳を想像してしまいますよね。
しかし、本来のドーベルマンは生まれつき耳が垂れており、正面から見ると顔半分を覆うほどの長さをしていますよ。
ではなぜ耳が立っているかというと、生まれて間もない頃に断耳(だんじ)手術を受けているからなのです。
断耳とは全身麻酔で眠っている間に耳の大部分を切除する手術行為です。
ドーベルマンの短いしっぽは断尾によるもの
ドーベルマンの尻尾は元から無いのでは?と思うくらい短いですが、本来はクルンと丸くなるほど長い尻尾を持っています。
これは生後まもなく断尾(だんび)手術することで切り落とされて、短い長さになっているためですよ。
大半のドーベルマンはこの手術を受けているので、断尾前のドーベルマンを見ると尻尾の長さに違和感を感じるかもしれませんね。
ドーベルマンが断耳、断尾する目的は?
現在、ドーベルマンに断耳や断尾が行われる理由は、見た目を意識しているという側面が強いです。
もともと警備犬としての役割を期待されて誕生した犬種で、重要な設備や領域を守る以外に狼や他の犬といった外部の脅威と戦う必要もありました。
長い尻尾は戦う際に狙われやすく、急所になっていたのです。
そこで、警備犬としての役割を最大限に担うため、実用性を考えた結果「断耳」「断耳」の習慣が生まれました。
ドーベルマンの断耳、断尾の手術費用は?
手術費用は断耳で3~5万円程度、断尾だと2~3万円が目安です。
手術費用は動物病院の設備やアフターフォローによっても大きく変わりますので、あくまで目安として考えてください。
ブリーダーから譲り受ける前に手術を受けさせる場合、後々のトラブルを避けるためにも費用負担の有無を確認すると安心ですよ。
ドーベルマンの断耳、断尾、注意点は?
ドーベルマンの迎え入れは、ブリーダー経由が主流となっています。
断耳は生後2~3か月目に行うことが多いですが、断尾は生まれて3日以内に行う必要があります。なぜなら、生後早いうちに断尾しないと切断部分がきれいにならなくなる可能性があるからです。
断耳・断尾を希望する場合は、あらかじめブリーダーに伝えておく必要があるので注意してくださいね。
まとめ
長い耳や尾が邪魔にならないのであれば、断耳や断尾は不必要ということですね。
断耳や断尾については様々な考えがあり、どちらが正しいといったことはありませんよ。お気に入りの子を見つけて楽しい生活を送ってください。