日本でも数多く存在する盲導犬の一生をご存知ですか。視覚障がい者の生活をサポートをするためにはそれなりの訓練が必要です。
この記事では盲導犬の誕生から引退までの一生や寿命、引退後の生活についてまとめました。
盲導犬の一生は?
生後2ヶ月間 | ブリーディングウォーカーの元で生活 |
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1歳まで | パピ―ウォーカーの元で生活 |
1~2歳 | 訓練センターで訓練 |
2~10歳 | 盲導犬 |
10歳 | 引退 |
盲導犬はどんな犬でもなれるわけではありません。日本盲導犬協会が定める盲導犬に向いた性格の犬から生まれた子犬のみが、盲導犬になるための訓練を受けることができます。
盲導犬の一生は「生後2ヶ月間」「1歳まで」「1~2歳」「2~10歳前後」に分けることができます。一般的に10歳で盲導犬は引退します。
生後2ヶ月間
生まれてから生後2ヶ月までは「ブリーディングウォーカー」という繁殖犬飼育ボランティアの家庭で過ごします。母犬の側でほかの子犬たちと一緒に暮らします。
幼少期に母犬と暮らすことは成長後の性格に大きく影響するためです。
1歳まで
生後2ヶ月から1歳頃までは「パピーウォーカー」という仔犬飼育ボランティアのもとで暮らします。この時期は社会性が養われる大切な期間なので、様々な経験をさせることで、人間社会で暮らすためのルールを学習します。
1~2歳
1歳になるとパピーウォーカーもとから盲導犬協会へ戻り、1年間かけて盲導犬の訓練をスタートします。「基本訓練」「誘導訓練」「共同訓練」などを通じて、視覚障がい者を安全にサポートするためのしつけを行います。
2~10歳
2歳~10歳の誕生日を迎えるまでの8年間が盲導犬として働く期間ですよ。はじめにユーザーの方が普段よく使う道で訓練士とともに盲導犬との歩行を確認するフォローアップを行い、本格的な共同生活が始まります。
盲導犬の寿命は?
13年(犬の平均寿命)
盲導犬の寿命は13年前後です。「盲導犬は寿命が短い」といううわさもありましたが、ペットとして飼育されている「愛玩犬」の平均寿命と変わりません。
盲導犬は常に飼い主(盲導犬ユーザー)のそばにいるので離れ離れのストレスを感じにくいことや、盲導犬としての仕事を楽しんでいることが盲導犬の長生きにつながっていますよ。
盲導犬、引退後はどうする?
リタイア犬ボランティア
盲導犬の里富士ハーネス
多くの盲導犬は10歳の誕生日に飼い主のもとを離れて引退をします。犬の10歳は人間の60歳と同じ年齢です。
ちょうど還暦で引退して、「リタイア犬ボランティア」のもとで新しい生活を楽しんだり、引退犬のための部屋が整備されている「盲導犬の里富士ハーネス」で仲間たちとのんびりと余生を過ごしたりします。
盲導犬はユーザーの生活を大きく支えてきた後も、たっぷりの愛情を注がれながら一生を終えます。
人間に尽くす、美しい人生
盲導犬は視覚障がい者の方にとってかけがえのない存在なのです。
現在日本にいる盲導犬の数は、視覚障がい者の数に比べて圧倒的に不足しています。また、盲導犬を指導する盲導犬訓練士も同じく不足しています。
盲導犬の一生は人間に全てを尽くす「美しい」人生といえます。