ブルドッグの特徴、子犬の選び方は?寿命や病気は?

ブルドッグ
愛玩動物看護師
監修者:渡邉鈴子

栃木県生まれ。帝京科学大学にて4年間、動物看護学をはじめとした動物関連の科目を学び、2023年5月には愛玩動物看護師免許を取得。これまでにうさぎや猫の飼育経験あり。2024年にはペット栄養管理士の資格も取得。

インパクトのある外見が特徴的なブルドッグ。怖そうな見た目とは裏腹に、おっとりしていて陽気な一面がある愛嬌あふれる犬種ですよ。

この記事では、ブルドッグの特徴や健康で飼いやすいブルドッグの子犬選びのポイント、寿命や病気についてまとめました。

 

ブルドッグの特徴は?

ブルドッグ1

ブルドッグは、18世紀のイギリスで牛と戦う闘犬として開発された犬種です。開発された当時のブルドッグは闘争心の強い性格をしていましたが、現代のブルドックは品種改良され、温厚な性格をしています。のんびり屋さんで、あまり活発に動くことはありません。

ただし、人になつきやすいブルドッグの子犬であれば、人間に怯えることなく元気に近寄ってきて甘えてくれますよ。

 

ブルドッグの寿命は?なりやすい病気は?

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ブルドッグの寿命は比較的短く、8〜10年程といわれています。できるかぎり長生きしてくれるように、日常生活の中で「何かおかしいな」と思うことがあれば信頼できる獣医師にすぐに相談してくださいね。

ブルドッグは皮膚が緩んでいるという特性上、皮膚病にかかりやすい傾向にあります。アレルギー体質が原因となって発症する「湿性皮膚炎」や「アトピー性皮膚炎」のほか、子犬の場合は「毛包虫症」という病気にかかりやすいといわれています。「毛包虫症」は寄生虫が原因となって発症する皮膚病ですが、発症すると口や目の周辺に赤みが生じ、悪化すると患部の脱毛が始まります。重症になると命に関わる怖い病気なのです。

皮膚病のほかには、股関節に異常が見られる「股関節形成不全症」や、生まれつき鼻腔が狭いことで呼吸が苦しくなってしまう「鼻腔狭窄」にかかりやすいので注意が必要ですよ。

愛玩動物看護師 渡邉鈴子さん
股関節形成不全では、うさぎ跳びのような歩き方やモンローウォークと呼ばれる腰を左右に振る歩き方をします。このような歩き方をしていたら動物病院を受診することをおすすめします。また、ブルドッグは鼻腔が狭いことにより、体温調節も苦手です。夏は熱中症に気を付けましょう。

 

ブルドッグの選び方は?

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ブルドッグを子犬から飼う場合、大人になってからも病気にならず人になついてくれる子犬を選びたいですよね。
ブルドッグをブリーダーやペットショップで探す場合、子犬が動いている姿を確認させてもらってください。ブルドッグは股関節に異常が出ることがあるので、「足を引きずって歩いていないか」「四肢はしっかりとしているか」をチェックするのがポイントです。

実際に触ってみて「元気よく近寄ってきてくれるか」「抱っこされても嫌がったり暴れたりしないか」も重要です。皮膚にただれ・湿疹・脱毛が見られないか、重なっている皮膚をめくって確認してくださいね。ブルドッグは皮膚病になりやすいので、皮膚の状態は入念に確認することを忘れないでくださいね。

ブルドッグは英国産の伝統ある犬種なので、ペットショップやブリーダーから購入すると血統書をつけてもらえます。血統書は可能な限り購入を決める前に見せてもらい、ジャパンケネルクラブ発行のものであるかどうか、血統は祖父母までさかのぼって記載されているかをチェックするようにしてくださいね。

陽気で優しいブルドッグとの生活を楽しもう

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ブルドッグは見たからは意外なほど繊細な犬種です。

気温の変化にも弱いため体調管理には気を使う必要がありますが、優しく陽気な性格は飼い主を心から癒やしてくれることでしょう。「この子だ」と思えるブルドッグに出会い、大切に育てることができればきっと素敵な毎日が待っていますよ。

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